厚生労働省がまとめる「平成25年賃金構造基本統計調査」によれば、長野県の保育士の平均給与は317万7千円となっています。全国の中で21位となかなかの上位に入っていますが、近隣の愛知県、岐阜県、福井県よりは低い傾向にあります。
しかし、長野県は公立の保育所数が多いこともあり、常勤で就業する保育士の割合が高いことが大きな特徴です。さらに、新規採用だけでなく再就職や中途採用などの支援に非常に力を入れており、結婚や出産で離職してしまった場合も復帰がしやすく、また生涯安定して働ける環境が整っていると言えます。
長野県の保育士の有効求人倍率は、1.02倍という数字が出されています。これは厚生労働省の「職業安定業務統計」によるもので、保育士1人に対して1つの求人という理想的な数値でもあります。
さらに、平成27年度には「長野県子ども・子育て支援事業支援計画」が策定されたことで、労働環境や賃金に関する改善を含め、新たな人材確保だけでなく既に就労している保育士の離職防止に努める対策に力を入れております。長野県全体でさまざまな取り組みを始めていることもあり、保育士の仕事は今後ますます充実と安定が図られることが期待出来ます。

長野県の保育士の就業人数は6287名です。これは最も保育士の数が多い愛知県の13328名に次ぐ人数で、第2位となっています。公営の保育所で働く人数は5152名と高い水準であることから、条件の安定した人数が多いこともうかがえます。中部地方の中で見た場合では、非常勤保育士の数の割合が高くなっています。フルタイムとは違い、自分のスタイルに合わせて上手な働き方が出来ると言えそうです。
また、結婚や育児などで離職し、ブランクのある保育士のスキルアップ支援などにも取り組んでおり、生涯十分続けられる仕事として期待出来ます。
長野県の保育所数は、450箇所になります。その中で378箇所が公立の保育所となっており、近隣である愛知県の710ヶ所に次ぐ数の多さです。さらに、厚生労働省発表の平成25年の「保育所関連状況とりまとめ」によれば、長野県の待機児童は0人という非常に理想的な数字を実現しています。
保育所数も充実している中、今後もニーズに合ったさまざまな保育士の求人と、ブランクからの復職やスキルアップのバックアップが期待出来ます。長野県で保育士の仕事をするなら、育児などによるブランクも安心な生涯の仕事として続けられると言えそうです。