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公務員として保育士になるには

保育士 公務員
公務員という安定した職で保育士ができるって知ってましたか。それは実際にはどの様な物でしょうか。

最近、不況やデフレの影響もあり、安定した職業として公務員の人気が高まっています。みなさんは、公務員保育士といわれる存在を知っていますか?この「公務員保育士」という最近の公務員の安定志向の高まりもあって、注目を集めているキーワードにひとつとなっています。
この「公務員保育士」とは一体どういうものなのでしょうか?ここではそんな公務員保育士について説明していきたいと思います。

公務員保育士とは?

公務員保育士とは簡単にいってしまえば、都道府県や市区町村が運営する児童福祉施設や養護施設などで勤務する保育士とことを指します。保育士としての業務に変わりはありませんが、運営主体が地方自治体が社会福祉法人などの民間の団体かの違いです。

公務員保育士の待遇

公務員保育士の待遇は、基本的にほかの地方公務員と同じ基準に則った待遇となります。公務員の初任給は、民間の給料に合わせて調整されているため初任給に関しては公務員保育士と民間保育士の間に大きな差は出ないようになっています。しかし、民間の保育所ではなかなか昇給が見込めない一方で、公務員保育士は毎年しっかりとした昇給を受けることができます。そのため、経験年数を重ねるにつれてお給料の額に大きな差が生まれてきます。

私立の保育園の多くが、競争の中で多様な保育サービスを提供している一方で、公立保育園の保育はいたってシンプルな傾向が強いです。延長保育や夜間保育など私立の保育園ではよく行っているようなサービスも公立保育園ではあまり行っていないことが多いようです。

そのため、英語などのある特定のスキルを持っている保育士の場合は、その分野に力を入れている私立に保育園に就職したほうが公務員保育士になるよりお給料が高くなるというケースもあり得ますので注意が必要です。

さらに、公務員保育士として採用される際は、各保育園に採用されるのではなく地方自治体に採用されることになります。そのため、数年に1度異動になることがあります。ですので、いつでも自宅から近いなど自分の希望通りの職場とはならないのでこれもまた注意が必要です。

公務員保育士として働くもう1つのメリットとしては、公の団体であるため、育休制度などが充実している点です。出産、子育ての後も働きやすい環境が整っているといえるでしょう。それが理由かは分かりませんが、公立保育園の保育士の平均年齢は私立の保育園よりも高くなっています。

公務員保育士になるには

公務員保育士になるためにはまず、採用試験に合格する必要があります。しかし、この採用試験がかなりトリッキーとなっています。
まず受験資格としては保育士資格の保持者、もしくは次年度4月までの取得見込み者(自治体によって違います)であるということ基本的な条件となってきます。その他にもその自治体の住民であるとか年齢制限など、自治体によっていろいろな条件があるのでお住いの自治体の情報をチェックしてください。他の公務員職のように地方公務員試験に合格しなければいけないということはありません。保育士は保育士として採用されます。

さて、この採用試験なのですがいつやるのかは特に決まっていません。多くの自治体で保育士に欠員が出たときに限り行うことがほとんどです。大体の目安としては6月~8月に募集を開始する自治体が多いようなので、こまめに情報をチェックしておくことが重要になります。
先ほども言ったように、公務員保育士の採用試験は基本的に欠員を補てんするために行われます。そのため、わずかな採用枠に多くの応募者が集まり自治体によっては10倍以上の倍率になるところもあるようです。
さらにもう1点注意すべきところがあります。それはこの採用試験に合格したからといってすぐに保育士として採用されるというわけではないということです。どういうことかというと、採用試験の合格者はいったん、「採用候補者名簿」なるものに登録されそこで保育園や児童福祉施設といった場所からの採用希望を待つことになります。登録有効期限は1年で、もしその間にどこにも採用が決まらないということになればもう1度採用試験を受けなおさなければいけません。

公務員保育士の今後

そんな、公務員保育士の今後についてお話ししたいと思います。現在、多くの自治体では国の方針転換の影響もあり公立保育園を民営化する方向に進んでいます。将来的にすべての公立保育園を民営化することを公表している自治体も少なくありません。
もし、公立保育園に勤務しているときに、自分の自治体から公立保育園がなくなってしまうと、公務員保育士さんたちは私立の保育園に転職するか、ほかの公務員職につくことになるのです。

どうでしたか?公務員保育士のいいところ、悪いところ、そして今後の展望について話をしてきました。公務員保育士を目指すことにした人にもそうでない人にもいくらからの参考になれば幸いです。

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