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保育園で働く看護師の役割と仕事内容|保育士求人募集なら保育ぷらす
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保育園で働く看護師の役割と仕事内容
目次
保育園看護師は園内においての健康管理や健康指導の役割を担っていますが、
看護業務のみにとどまらず、保育士の補助業務も行っています。
保育所によって違いはありますが、主な仕事内容は次の通りです。
看護師の仕事内容
①登園した園児の健康チェック。検温、視診、服薬介助など
②園児の病気やケガなどの応急対応。医療機関との連携や病院搬送の判断
③病時、病後児保育の対応
④保護者のメンタルケアや健康相談の対応
⑤保育園職員の健康管理、衛生、疾病予防の指導。「ほけん便り」の作成、配布
⑥保育業務の補助。保育士と共に園児の遊び相手や寝かしつけ等、園児の世話
以上のように、保育園で働く看護師は採血や点滴などの医療行為を行うことはありません。
看護師免許以外の資格は必要ありませんが、園児や保護者とコミュニケーションを図る能力など、資格より重要視されるスキルが求められます。そして園児の病気やケガに正確な対応ができる医療知識を持ち、的確な看護が行える能力も必要となります。
何よりも重要なのは医療従事者としての責任を果たせる裁量があることです。保育園に配置される看護師は、基本的に1施設1人です。施設唯一の医療従事者として、様々なことを1人で対応します。従って「頼れる存在」になりうる器が必要になるのです。保育園看護師は、病院勤務の看護師のように「指示に従って動く」という働き方ではないため、やりがいを感じるという声も多いようです。
保育園看護師の給料は高い?安い?
保育園に勤務している看護師は、病院勤務の病棟看護師に比べて給与水準は低いです。
それは何故か…
①保育園勤務は病院勤務に比べて勤務時間が短い
②夜勤、休日出勤はなく、残業が少なめで手当てがつかない
③正社員の採用が少なく、非正規雇用が多い
このような理由により、保育園看護師と病棟看護師では差がついてしまうのです。
具体的には、保育園常勤看護師の場合、給与は20~25万円、そこに賞与が加わり、年収は325万円が平均的です。
一方、夜勤ある病棟看護師の平均年収は480万円で、日勤のみの場合でも415万円。かなりの差が見て取れます。
勤務形態によって見込める保育園看護師の給与アップ
保育園看護師の勤務形態は大きく分けて4つに分かれます。
①公立の認可保育園
②私立の認可保育園
③私立の認可外保育園
④パート、アルバイト、派遣
①「公立」とは市町村が運営しているもので、公務員の扱いになります。
そのため給料や待遇も優遇される傾向にあります。
月収で20~25万円、賞与込みの年収300万円~400万円が一般的です。
②「私立」とは民間の団体や企業が運営するものなので、経営する団体の経営状態や方針によって違います。様々な勤務状況となり、給与も様々です。
「収入はいいけど、仕事が忙しい」とか「給与は安く、仕事もきつい」、「仕事は比較的楽な方で、給料もまあまあいい」など、保育園ごとに違いがあります。
③認可外保育園とは、国や市町村の基準を満たしておらず、届出だけで経営できる保育園をいいます。この場合も②と同じく、経営する団体の方針によって給与が決まるので、 個々に違いがあります。
④パート、アルバイト、派遣に関しては、時給で計算されます。
一般的な時給額は1200円~1500円です。
保育園看護師の給料は勤務地や経営方針、運営形態などによって大きく異なります。
収入アップを希望するなら、転職もひとつの手段です。
保育園看護師のメリット、デメリット
<メリット>
夜勤、当直がなく、日勤のみで残業が少ない
医療行為がほぼないので、採血や点滴などの手技に苦手意識がある人は注目
土日や祝日が休みである
子供相手の仕事なので、精神的なプレッシャーが少ない
<デメリット>
給与水準が低い
求人数が少ない
同業種の人が少なく、相談相手が見つからない
看護師のスキルが生かせない
仕事内容が曖昧で、保育の仕事も求められる場合がある
保育園看護師は可愛い子供たちと接することができる職業として最近注目されています。子供が好きな人、長時間勤務や夜勤を望まない人には向いている職場です。
保育園看護師の一日
8:15 ミーティング
保育士と一緒に一日の確認をします。その日の連絡事項を確認。園児のケガ、病気、体調不良、病気欠席の有無などとあわせて、注意事項の確認も行います。
8:30 バイタルチェック、オムツ交換
0歳児クラス(保育園看護師は0歳児クラスを担当)でのバイタルチェック
オムツ交換
9:30 保育補助
園児の健康状態の確認、オムツ交換、授乳を補佐する。看護業務に余裕があれば、園児の遊び相手や散歩の引率などの保育補助をする。
10:30 入浴、入室準備
園児(0歳児クラス)の沐浴をし、肌の状態の確認、皮膚疾患の有無を観察する。
11:30 園児の昼食
0歳児クラスの園児の昼食の補助を行う。離乳食の状態を確認し、各園児の月齢にあった離乳食かどうかを慎重にチェックする。配膳や食事介助も保育士と共に行う。この時、投薬の必要な園児には担任に確認した上で服用させる。
12:30 お昼寝
園児たちのお昼寝中に看護師や保育士は昼食と休憩をとる。
13:30 連絡帳の作成
園児の様子を保護者に知らせるための連絡帳を作成する。ほけん便りやその他書類作成もこの時間に行う。園内の衛生状態の点検、救急箱の点検、医薬品の補充を行う。
15:00 おやつの時間
お昼寝終了。0歳児クラスでバイタルチェック、オムツ交換を行う。その後、おやつを与える(食事介助)、又は授乳をする。
15:30 保育補助、衛生指導
保育士の仕事の補助をする。園児の健康状態を確認、衛生指導や疾病予防の計画書類を作成する。
6:30 退勤、帰宅
このように、一日のスケジュールを見てみると、保育園看護師は看護業務と同じ位の割合
で保育業務にも携わっている。
しかし、勤務時間が規則正しく、土日や祝日は休みであることや子供の成長を見守れる楽しさなど、メリットも多く、看護師の職場として近年人気が高まりを見せています。
保育園ごとに業務内容や待遇などが異なるので、興味のある保育園には足を運んで、見学申し込みをし、自分の目で確認することをおススメします。
新卒看護師は保育園に就職できる?!
新卒看護師とは、基本的に臨床経験(現場での看護経験)がない状態の看護師を言いますが、その新卒看護師が保育園勤務を希望した場合、就職できるのでしょうか?
現時点では、看護師経験がない新卒看護師を採用している保育園は少ないのが実情です。その理由は、1保育園に対し看護師は1人しかいないということがあげられます。園児がケガをしたり急病になったとき、応急処置をして病院に行くかどうかの判断を下すのは保育園看護師です。
その重大な決断を新卒看護師にできるかどうか…。そんな理由で臨床経験のある看護師が優先的に採用されているというわけです。
しかし、新卒看護師が絶対に保育園に採用されないというわけではありません。小児看護について自分で勉強し、看護協会の研修などにも積極的に参加するような新卒看護師なら、
保育園看護師は十分に務まります。保育園によっては、“経験不問”で求人を出しているところもあります。諦めずに採用に向けての活動をして下さい。
ただ、ここで理想論を話すと、看護学校で既に話を聞いているはずですが、
新卒看護師はまずは大学病院などの教育施設や教育環境が整った病院に就職するのが好ましいと言われています。大学病院などでは基本的な看護業務はもちろん、様々な医療に関する経験をすることができます。頻繁に研修や勉強会があるところだと、短期間で多くの知識を身につけることができます。臨床経験は最低1年、できれば3年は必要です。それが今後の看護師としての幅を大きく広げてくれるのです。
そして、保育園看護師を目指すなら、小児科経験をすることが採用の近道にもなります。小児科経験者は即戦力になるため優先的に雇用する傾向があります。
まだまだ採用の人数が少ない職場です。必要なスキルは身につけておいた方が、実際に勤務が始まったときに余裕を持って働くことができるでしょう。
保育園看護師の求人の見つけ方
保育園看護師の求人では4月に勤務スタートという案件が多く、春になって就職活動をしていては間に合わない場合があります。就活は9月以降にチェックし始めることおススメします。
最近よく見かけるようになった看護師向けの求人サイト。これを利用すれば保育園看護師の求人情報を効率よく見つけることができます。こうしたサイトは看護師を就職させることで病院や施設から紹介手数料を受け取る人材紹介サービスです。看護師は無料で利用できるので、是非活用してください。
保育看護師は求人数がかなり少ないうえに、応募が多く、殺到することが想定されます。それを避けるために、非公開求人になる場合が多いようです。
非公開求人とは、転職サイト上では掲載されないため、一般には見ることができない求人情報です。看護師求人サイトでは、この非公開求人を売りにしているところも多いので、人材紹介サービスを上手に活用したいものです。
新卒看護師は、通学している看護学校からの斡旋で就職するケースが多いです。
しかし、最近はネットを利用する方がリアルタイムに自分に合った職場探しができます。看護師求人サイトでは、“新卒看護師歓迎”という請求ポイントを出している場合がよくあります。その場合、教育環境が整っているケースが多いので要チェックです。