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苦手意識を克服しよう! ピアノが苦手な保育士にぴったりの練習方法って?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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苦手意識を克服しよう! ピアノが苦手な保育士にぴったりの練習方法って?
目次
保育の仕事をしていると、子どもたちの前でピアノを演奏する機会って多いもの。保育士試験では、ピアノのほかにもギターなどほかの楽器を選択することもできますが、多くの人が選ぶのはピアノですね。「試験だけは頑張って乗り切ったけれど、ピアノを弾くのって苦手…」なんて人は意外と多いのではないでしょうか。とはいえ、保育の現場ではなかなか避けては通れないピアノ。苦手意識を克服するためにぜひチャレンジしてほしい練習方法をレクチャーします。
ピアノの何が苦手? 自分の弱点を見つけよう
譜読みに時間がかかって挫折してしまう、ヘ音記号がスムーズに読めない、右手に左手がつられてしまう、運指でつまずいてうまく弾けない、歌声に合わせようとするとついつい指が止まってしまう…。ピアノ伴奏をするうえでの悩みは人それぞれ。だからこそ、まずは自問自答。「ピアノを弾くために、最初につまずいているのは何か」を把握することからはじめてみましょう。
ピアノをはじめるファーストステップ「譜読み」を克服しよう
「新しい楽譜を見ただけでくらっとする」「五線譜を指でなぞりながら一音一音譜読みするところからじゃないとスタートできない」という人であれば、まずは譜読みを克服するところからはじめるのが正解です。まずは、弾き始める前に知っておきたい譜読みのコツをレクチャーします。
ピアノを触る前に、まずは楽譜を眺めよう
ピアノが苦手な人がやってしまいがちな練習方法が、楽譜を読む前に鍵盤をたたき始めてしまうこと。新しい曲を楽譜がきちんと読めていないのに、音だけおさえようと必死になってしまって、なかなか先に進めない…なんて経験、あるのではないでしょうか。そんなときは、まず楽譜を読みながらイメージトレーニングをするところからスタート。ピアノの譜面、特に伴奏譜には一定の規則性があるものです。同じリズムの繰り返しや、同じ和音の繰り返しなど、あらかじめ規則を把握しておくことで、練習時間がぐっと短縮できるようになります。
また、難しいリズムは手を実際に打ちながら確認するのもいいですね。右手と左手が複雑に動く曲では、左右それぞれのリズムを手で膝を叩きながらとってみると、ピアノを目の前にしたときもスムーズに入ることができます。それから、すんなり読めない和音などには音名をふっておくのも大切です。
いきなり両手で弾けなくてOK。まずは片手から練習しよう
ピアノを弾けない人の多くが、いきなり両手で弾くことを目標とします。とはいえ、片手ずつがきちんと弾けていない状態で両手を使ってすらすら弾くことってとても難しいのです。まずは片手ずつ、完璧に弾けるように練習を進めましょう。主旋律(メロディライン)を弾くことが多い右手は、比較的すんなり弾ける曲が多いものですが、それでも難しいと感じる場合は、声に出して主旋律を歌ってみるといいですね。あくまで曲のイメージをつかむことが目的ですので、音がきちんととれなくても問題ありません。強弱やアクセントなども、じっくり拾いつつ、根気強く練習を進めてみましょう。
両手練習はフレーズごとに小分けにして
ピアノを苦手だと感じる人には、「片手ずつは完璧なのに、両手になると手が止まってしまう…」という人は少なくないでしょう。とはいえ、これって当たり前のこと。人は脳の構造上、右手と左手で別の動きをするというのはとても苦手なのです。スムーズに両手で弾けるようになるには、反復練習しかありません。このとき、一曲すべてを一度に弾こうとすると、片手ずつはうまく弾けるのに、両手になった途端にうまく弾けないジレンマを抱えてしまいがち。まずはフレーズごとに区切り、少しずつ着実に前へ進めていきましょう。
止まらずに弾く練習を
両手になった途端に「どうしても何度も止まってしまう」という人は、どちらか片方の手を優先させて、止まらないで弾く練習をしてみましょう。イメージとしては、左手の和音に右手の動きを乗せるように(逆でもOKです)。はじめはすべての音を乗せられなくてもかまいません。はじめは音がまったく乗せられなくても、繰り返し弾くうちに一音一音、乗せられる音が増えてくると思います。大切なのは、反復して練習をすること。繰り返していくうちに、弾ける音が増え、いつのまにか完璧に楽譜どおりに弾けるようになっていくはずです。
実際に歌いながら弾いてみよう
保育園でのピアノ伴奏の場合、両手で弾けるようになるのがゴールではありません。あくまでも、子どもたちの歌声に合わせて、子どもたちと一緒に歌うことが目的です。「ひとりで弾いているときには弾けたのに、歌に合わせるとうまく弾けない」という状態では、まだまだ実用レベルではないのです。合わせるのが苦手、という人は、まず実際にピアノを弾きながら声に出して歌ってみる練習をしてみましょう。
弾き語りというのは難しく、ピアノが弾けたからといってすんなりできるものではありません。だからこそ、片手から両手にステップアップしたときと同様に、こちらもフレーズを区切りながら少しずつ反復練習をするのが大切です。
楽譜には積極的に「書き込み」をしよう
「読みにくくなるのでは…」と、楽譜に文字を書き込んでしまうことをためらってしまう人がいますが、楽譜には積極的に文字を書き込み、自分が一番弾きやすいオリジナルの楽譜をつくりましょう。運指でつまずきがちな人は、運指番号を振ってもいいですし、和音が読めないという人は、カタカナで書き込んでしまえばいいのです。
強弱やアクセント、表現の指示が読めないという人は「強く」「歩く速度で」など、細かく書き込んだってかまいません。大切なのは、自分がもっとも弾きやすい楽譜をつくることです。
どうしても弾けないときは…習熟度とあっているか確認しよう
同じ曲でも、編曲者によって譜面が異なるということはよくあるものです。同じ曲の伴奏であっても、ビギナーでも弾きやすい譜面から、中級者以上を対象とした難易度が高い譜面までさまざまです。ピアノが苦手…という人は、知らず知らずのうちに難しい譜面を選んでいることがあります。
ピアノを弾き始めたばかりのビギナーがチャレンジするのは厳しい楽譜を選んでいた場合、簡単な楽譜を選びなおすというのもありだと思います。その際に、調(キー)が変わってしまうと歌うときに支障がでるため、楽譜を変更するときは同じ調のものを選ぶようにしましょう。
現職保育士向けのレッスンに通うのも手
ピアノでつまづく方のなかには「ひとりで練習するのが苦手で、人に教わらないとモチベーションが保てない…」という方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、現職保育士向けのピアノレッスンを開講している教室もあるようです。特別に保育士向けのカリキュラムを用意していない教室であっても、たいていの場合は事情を話せばレッスンをしてくれますので、教室に通って教わるというのもひとつの手ですね。
上達するには急がばまわれ。コツコツと反復しよう
保育士に求められるピアノのレベルは、決して高いものではありません。とはいえ、大人になってから新しいものをはじめるのって難しく、イチから練習をはじめるのは至難のわざ。だからこそ、しっかり反復練習を行うことでコツコツと上達を図るのがおすすめです。