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年々ニーズが高まっている「乳児保育」とは?

乳児保育 
最近、需要が増えている「乳児保育」。子どもを小さい時から預けるのは不安に思っているのではないでしょうか。ここでしっかり確かめてみましょう。

社会の変化に伴って保育の業界でも様々な変化が日々起きていますが、近年ニーズが急上昇している「乳児保育」を知っていますか?子育ては本来、両親や身内の方が努めるのが理想ですが、女性の社会進出や共働き家庭の増加などを背景に、子供の育児をするのが難しい家庭が増えています。そうした事情のある家庭の乳児を預かり、ご両親の代わりとなって保育士が子育てをするのが乳児保育です。今話題の「乳児保育」を紐解いていきましょう。

社会にとって必要不可欠な「乳児保育」とは?

乳児保育とは、0歳~2歳までの乳児に対して保育所などで行われる保育のことであり、法的に「乳児=0歳児」を指すことから、別名「ゼロ歳児保育」とも言われ、近年の女性の社会進出に伴って需要が増え、社会にとって必要不可欠なものとなっています。

≪乳児保育は、保育の原点≫

0歳児~2歳児までの乳児期と呼ばれる時期は、人間の一生のうちで最も心と身体が成長発達をする大切な期間であり、保育士は母親の代わりとなって、それぞれの乳児の個性を見極めながら丁寧な対応をしていかなくてはなりません。そのため乳児が安心して生活・成長していけるような、ゆったりとした環境の中で、授乳、食事、睡眠、排泄、遊びなどを通して生活のリズムを整えていきます。

≪乳児保育に保育士以外の資格は必要?≫

保育士以外の資格は必要ありません。通常は保育園での仕事の中で、徐々にスキルを身に付けていくという流れになります。乳児保育に役立つ資格として、ベビーシッターやチャイルドマインダーなどがあります。これらの資格を持っていると、知識が生き、より良い乳児保育ができます。

≪乳児保育の仕事内容とは?≫

乳児保育は、離乳食などの食事による味覚の形成や、共同のトイレなどを使用した排泄排便のトイレトレーニングなどがあげられます。乳児保育は保育の原点であり、乳児の健やかで和やかな人格を形成するための重要な保育と言えます。本来家庭で親が行うようなことを保育士が代わりに教えます。

≪乳児保育の目的≫

乳児保育の目的は、子供の健全な成長の土台を作ることです。乳児期は、人間が一生のうちで最も成長する時期です。この時期に、乳児へ「安心感」を与えられるかどうかが、将来の健全な情緒・心を形成するうえで、とても大切になってきます。本来ならば、安心感を与えるのは母親の役割です。しかし、それが難しい家庭もあるので、母親に代わって保育士が子供に「安心感」を与えます。

≪言葉が通じない乳幼児に安心感を与える重要性≫

言葉をほぼ理解できない乳児に、安心感を与えるのは簡単なことではありません。子供の気持ちを適切に読み取り、与えるべきものを与えることによって、子供は安心感を得ます。乳児の機嫌はどうか、今何を求めているのかなど、普段から一人ひとりの子供をよく観察していないと分かりません。

こうしたことを他人である保育士がやるのはとても難しいことですが、昨今、乳児保育の需要は高まるばかりです。保育士としては、幼児を対象とした保育だけでなく、乳児保育にも適応できる保育士を目指せると、より仕事の幅も広がるでしょう。

子どもにとっての乳児保育のメリット

乳児保育は子供にとっても親にとってもメリットがいっぱいです!シングルマザーや共働きなどで、保育園に子供を預ける家庭が増えています。「本当に小さい頃から保育園に預けて自分は働いても、将来影響はないだろうか?」と、不安に感じながら働いている保護者の方も多いのでは?乳児保育のメリットとデメリットを見ていきましょう。

≪子供にとってのメリット1:バランスのとれた食事が取れる≫

食事においても、乳児保育では栄養のバランスを考えた食事が提供されるため、とても安心です。子供を0~1歳ぐらいから預ける場合、離乳食も保育園ですることになります。保育園で離乳食を始めると、失敗しませんので、とても楽に進めることができます。自分が作るよりもバランスのとれた食事を作ってくれます。

≪子供にとってのメリット2:生活リズムが早くから整う≫

保育園に通うことで食事やお昼寝の時間が毎日同じ時間で、生活リズムが安定します。トイレトレーニングや歯磨き、食事の仕方等小さい内から基本的な生活を身につけさせてくれますし、プロの先生もついています。そのため、お友達と一緒なので競い合う事で早くオムツが取れる子供が多いそうです。

≪子供にとってのメリット3:集団生活ができるようになる≫

家族以外のお友達や先生等と小さいうちから長い時間一緒に過ごすので人見知りせず、社交的になる子が多いようです。子供は、早くから社会性が芽生え、友達との付き合いが上手になります。

≪子供にとってのメリット4:病気の免疫がつく!≫

病気をもらうこと自体は心配ですが、免疫をつけるのは乳幼児にとってとても重要なことです。他の子供がいる保育園で生活することで、小さい頃にたくさん病気をもらうので、年少くらいに免疫がついて丈夫になります。

≪子供にとってのメリット5:色々な遊びができる≫

親にとっての乳児保育メリット

家では躊躇するような遊びができるのも、乳児保育の特長です。自宅で幼稚園に通えるまでお母さんと二人きりの状態だと、家で遊べる内容にも限界がありますし、散らかることや片づけることが面倒に感じてしまうことも多いでしょう。しかし、乳児保育では、豊富な種類の歌や絵本で遊んでもらえたり、怪我をしないか心配になるハサミも保育園では小さい頃から先生たちが見守ってトライさせます。夏場のプール遊びもマンションなどではなかなかできませんが、保育園では子供たちが気持ちよく水に慣れていくことができます。

≪親にとってのメリット1:育児ノイローゼになりにくい≫

育児疲れで育児ノイローゼになるママも多いですが、働く事でその時間は子育てから解放されます。仕事に打ち込んだり、少し自分一人の自由な時間を持つ事ができるので、ストレスの発散ができます。「働く」という事を「気分転換」と考えることもできて仕事に集中でき、子供にも気持ちの余裕をもって接することができます。

≪親にとってのメリット2:プロのアドバイスを受けられる≫

保育園で働く先生たちは、何十人もの園児を相手にした、いわば育児のプロです。そのため、子供たちを安心して預けておくことができます。育児をしていく上で、悩み事は尽きることがありませんが、身近に相談する人がいるというのは安心できますよね。また、子供の成長を、保育士と共有することができるのも嬉しいことの1つです。

≪親にとってのメリット3:子供に対して過干渉にならない≫

母親が働くことで忙しくなるため、子供に対して過干渉にならなくて済むことも親にとっての大きなメリットです。特に一人目の子供は何をするときも「一緒にそばにいて手伝ってあげたい!」という気持ちになりがちですが、それは時に子供の成長を妨げているかもしれません。程よい距離でわが子を信頼して成長を見守るのも愛情ですよね。

≪親にとってのメリット4:同じような境遇のお母さんと出会える≫

保育園は、働いている保護者の方が多い場所なので、自分と同じような境遇のお母さんと出会える可能性が高くなります。境遇が同じなので共感しあい相談しあえるようになるかもしれません。境遇が近い人と話すことで、悩みを共有でき、気分転換や育児ストレスから解放されます。

≪親にとってのメリット:収入が増え、夫婦の一体感が強くなる≫

両親が共働きできることで家庭の収入がアップします。稼ぐのも育児も家事も夫婦の共同責任になり、父親の育児参加も促せるため、保育園で乳児保育に取り組んでいる夫婦は一体感が高まるという声が多いようです。

デメリット

乳児保育をするため、保育園に子供を預けている保護者の方々から、「保育園に迎えに行った時、すごい笑顔でヨチヨチ駆け寄ってくれるわが子を見ると切なくなります。同時に、まだお迎えに来ていない子たちの寂しそうな顔を見ると、うちの子もやっぱりこういう寂しい顔をしているのかなと思い、申し訳ない気持ちになります。」という声が多くあがります。やはり最大のデメリットは、やっぱり寂しい思いをさせてしまうことでしょう。

しかし、「まだ帰りたくない!」と言うような様子で友達と遊びたがる子供ももちろんいます。そんな時は親のほうが少し寂しくなりますが、子供が保育園で楽しんでいる証拠なので嬉しいことですね。

家庭での子供との時間を大切にしましょう!

やっぱり親は子供にとって唯一無二の存在です。保育園で先生たちと他の子供たちと一緒に大勢で過ごす時間と、親との1対1で過ごす時間は子供にとって全く違います。子供は預けられる事で、多少のストレスはもちろん感じます。「甘えたい!」という気持ちをくみ取り、一緒に過ごせる時間はたっぷり愛情を注いであげましょう。保育士としては、保護者や子供の気持ちを理解した上で、園での子供の様子をお母さんたちにたくさん伝えることで、信頼関係も強まり、良い関係を築きながら子供の成長を一緒に見守っていくことができるでしょう。

 

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