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保育士の「指導計画作成、どうしよう?」にアドバイス

保育士として、指導計画を立案できる力が自分の理想の保育実現のために必要不可欠です。転職先で法人との風通しが良い環境があった場合のために今回は復習してみましょう。

新人保育士もベテラン保育士も指導計画は「たいへん」

保育士の皆さんが「仕事がたいへんだなあ」と実感するポイントは、さまざまです。保育は責任とやりがいのある仕事、そして忙しい仕事です。子どもという、成長していく存在、未来のある存在、そして不安定で守るべき存在に接する毎日。喜びも楽しみもありますが、困ることもあり、たいへんなこともたくさんあります。保育士としての経験がまだ長くない人は、子どもと接するたいへんさだけでなく、デスクワークも多いことで「いっぱいいっぱい」になってしまうこともあるようです。

中でも「指導計画」を作成することに対して悩みや迷いのある保育士は多いんです。新人保育士さん、ブランクを経て再び保育の仕事をするようになった人などは、戸惑うことも多いと思います。また、指導計画に悩んでいる人は経験を積んだ保育士にもいますし、主任保育士などの立場では、指導計画を点検するときにどのようにチェックし、改善を指示したらいいのか悩むこともあります。本記事では、そんな保育士の皆さんへ、指導計画作成に際してのアドバイスをします。

指導計画が面倒で負担、と思ってしまったら

経験の少ない保育士さんは、指導計画を「書かなくてはいけない」ものと考えて「どういうことを書けばいいのだろう」と思うことがあるかもしれません。初めて担任になった、とか、転勤や転職などで勤務する園が変わった、などのときにも、まずどうしていいかわからないのに書かなくてはいけないものが指導計画、となると……。指導計画はめんどうなものになってしまいます。

ただでさえ、保育の仕事は忙しく、業務が多いのに指導計画は項目が多かったり細かく書式が決まっていたりで、仕事として「負担」と考えてしまいがちです。子どもに接することはもちろん、保護者対応や行事関連など、考えることはたくさんあるのに指導計画なんて書きたくない……とまで悩んでしまう人もいます。指導計画を自分の中で「重要で打ち込める業務」にしてしまうことです。指導計画の重要性を強く認識して普段から「生かす」ことを考えると、面倒ではなくなります。

指導計画を最大限に役立てる

保育の仕事をするうえで、勤めている保育園などの施設において年間で、月で、週で、そして1日単位で、どのように運営を進めていくのか、何を目的に、どのように子ども達へ指導をしていくのか、細かく定めていくのが指導計画です。「指導計画を書かなくてはいけない」からではなく、その計画を本当の意味で毎日の子ども達との生活に生かし、もっと良い保育、自分らしい保育に挑んでいこうという前向きな気持ちになってみてください。面倒だけれど仕方なく書く、のではありません。

計画をして書類としてまとめるのは確かに手間がかかりますが、手間がかかるだけに、それを最大限に生かしてやろう、自分のものにして実践してやろうと面白がるくらいの気持ちになると、自然と「面倒」ではなくなってくるものです。担当している子ども達には、これからどうなってほしいのか。そのために何をしてあげられるのか。子ども達は何ができるのか、何を求めているのか、足りないのは何か。計画しようにも、そのために知らなければいけないことがたくさんあります。それを日々、見極めるのも計画や目標があってこそ、と思うと気合いが入ると思いませんか。

最初はわからなくて当たり前

 

保育士 指導計画

 

子ども達をどのように指導していくのか、細かく計画をする、といっても状況がわからないときには「何をどうしていいのか」となりますよね。当たり前です。最初は、誰でも迷うものです。新人保育士さんは、指導計画自体に慣れていないのでわかりません。ブランクのある保育士さんは「前と違う」などの迷いがあります。

最初は、園の過去の計画を見て「真似する」やり方でいいと思います。ただし、過去は過去ですし、過去に計画を作った保育士とあなたは違いますから、全く同じになるわけがありません。自分ができる限りの「自分なりの」今の形を入れてみましょう。

今、自分が見ている子ども達に、あなたはどうしてあげたいと思いますか? あなた自身は保育で何を目指していきたいですか? そういった具体的な状況や目標を、これまでの計画に差し込んでいくと、あなたという保育士自身がしっかりと考えた計画になっていきます。子どもの個々の状況を反映させるためには、自分が見たことだけではわからないこともあります。わからないことは、指導的な立場の上司、同僚や、前に受け持っていた人に率直に聞きましょう。

指導計画の作成を補助、チェックする立場では

主任保育士さんや、経験年数を積んだ保育士さんには、新人保育士さんや後輩保育士さんの指導計画に対してチェックをして完成まで持っていったり、手助けをしたりという仕事もあります。その際に「良い指導計画」を作り、園全体で円滑に業務を進めていけるようにするには、どうすればいいのでしょうか。

経験のある人でもときには指導計画について「これでいいのだろうか」と思うこともあります。これまでの経験があるだけに「同じような」感じになってしまうこともあります。指導的な立場では、自分の経験にもとづいた計画と違うところは「これではダメ」と評価してしまいがちになることも。

指導する際には、例えば直すべきところはなぜそうなのか、理由やポイントをはっきりとさせます。その理由も、これまでこうだったからというよりも、今後の子ども達のためにはこうだから、という視点が重要です。子ども達のため、園のために、指導する側もされる側も一緒に計画を進めていくわけですから、支え合う味方として、ともに進める計画を作っていきましょう。

「計画」通りにいかないのも現実

指導計画には「ねらい」があり、そのための具体的な指導があります。といっても、その指導が有効で、計画した通りに子どもが何かをできるようになったり成長したりすることばかりではありません。現実には、子どもの発達には個人差もありますし、環境的な影響で計画の通りにいかないことはたくさんあります。

それが現実で、日々のリアルです。そして、それこそが保育の楽しさや面白さにもなり、指導計画を生かせるところでもあります。計画通りにいかなかったところは「反省点」として記録しておくことができます。最初の計画と違う、というわかりやすさがありますから、改善のためにどうするかのヒントにもなりますね。

計画という、自分で「めやす」にするものがありますから、日々、子ども達を見る際にそのめやすと近い、できている、できていないなど、気付く点が浮き彫りになります。それらをメモしたりしっかり覚えておいたりして、その後の計画にさらに役立てたり、自分自身の反省や自己評価にも役立てることができます。漠然と忙しく過ぎる日々を過ごすのではなく、しっかりと目標を持って自分も保育士として伸びていき、子ども達と一緒に確実な成長を遂げる実感が出てきます。

自分はどうしたいか指導計画を通じて知る

よくある保育士さんの悩み「指導計画をどうしていいのかわからない」に対してのアドバイスをまとめます。指導計画とは、あなた自身の仕事、そして人生の計画に通じるものがあるので、面倒に思わず実践を反映させてしっかりやってみましょう。あなたがやりたいことは何か、短期的、長期的な計画とともに、それが具体化してくると思います。

子どもをよく見ていれば、計画そのものも、その改善もしっかりとできます。さらに、子どもだけでなく自分も園全体も、できることが増え、改善していきます。その変化を、楽しんでしまいましょう。

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