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待機児童ゼロへの救世主!? 話題の「保育コンシェルジュ」とは?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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待機児童ゼロへの救世主!? 話題の「保育コンシェルジュ」とは?
目次
2011年6月から横浜市18区すべてに設置された「保育コンシェルジュ事業」を耳にしたことがありますか?横浜市の保育所待機児童数を大幅に減少することに貢献したとして「保育コンシェルジュ」という職種が最近注目を浴びており、全国に広がりを見せています。 子育てに悩む保護者のニーズと保育サービスを適切に結びつけることを目的に活躍している「保育コンシェルジュ」の仕事を今回は紐解いていきます!
■社会貢献度が高い!「やりがい」を感じられる保育コンシェルジュとは?
「保育コンシェルジュ」は、保育に関しての悩みや不安を抱える保護者と、地域の保育施設とを適切に結びつける、いわば橋渡しのお仕事です。子育てに関する知識や情報を提供するだけでなく、各家庭の希望や収入等に合った保育サービスの情報提供を行う専門の相談員です。入所前の相談だけでなく、認可保育所に入所できなかった場合のアフターフォローなども行っています。
■保育コンシェルジュの主な仕事内容とは?
基本的には保育に関する知識や経験を活かして、地域の保育情報のスペシャリストとして保護者の質問に答えたり、悩みを解決するお仕事です。
≪仕事内容の例≫
・窓口や電話などで保育サービスに関する相談や案内を行う
・認可保育所や、それ以外の保育施設等に関する情報収集や情報整理を行う
・会議などへの参加や相談記録の作成
・待機児童の調査・分析や対策の検討に関する事務
・保育所に入所できなかった方へのアフターフォロー業務
待機児童の調査や分析というと難しそうですが、これは就職先にもよって異なります。マーケティングの要素も含まれるので、保育以外に関する知識や経験も習得できて、キャリアアップにも繋がりますね。
■どんな相談を保護者から受けるの?
保育コンシェルジュは、各家庭の状況やライフスタイルに合わせて、さまざまな保育サービスについてわかりやすく案内するお仕事です。地域の保育に関する情報をたくさん収集することができるので、最適な提案をすることができます。
≪相談内容の例≫
・初めての子育てで不安がいっぱいなので、いろいろ教えて欲しい。
・地域の保育サービスにはどんなものがあるの?
・今、保育園の空き状況はどうなっているの?
・幼稚園の預かり保育ってなんだろう?
・認可保育所の入所申込みをしたけど入所待機になっちゃった。子どもの預け先はどうしたらいいの?
・たまには子どもを預けてリフレッシュしたい。預けられるところはある?
話を聞いてほしい、相談できる人が近くにいないので子育ての基礎知識を教えてほしいなど、困っている人を親身になってアドバイスし、サポートできるので感謝されることも多く、やりがいを感じられそうですね!
■保育コンシェルジュとして働くメリット・デメリット
ニーズの高まっている保育コンシェルジュですが、保育に興味があり、事務職が好きな方や週末のお休みを大切にしたい方にはぴったりです。
≪メリット≫
①土日等がお休み
土日や祝日及び年末年始は原則お休み。プライベートとの両立もできます。
②体力的な負担が少ない
現場で動き回る保育士さんの仕事と異なり、相談業務やデスクワークが多く体力的な負担は比較的少なくなります。
③保育者としての知識が活かせる
相談員は専門的で幅広い知識と対応力が必要とされる専門的なお仕事。保育業界に対する知識や保育士の資格を活かして活躍できる職業です。
≪デメリット≫
①非正規雇用
基本的に地方公共団体(市区町村など)の嘱託職員としての雇用となります。正社員として働くよりも、パートなど、旦那さんの扶養内で働きたい人にとっては好条件でしょう。
②有期雇用
嘱託職員としての雇用になるため雇用期間は有期雇用となり、年度毎に更新を行うのが一般的です。長期的に働きたい人は雇用先と事前に条件を確認するといいでしょう。一方で、短期で働きたい人にとっては期間が限られているのは丁度いいですね。
③募集人数が少ない
まだ導入している地方自治体数が少ないことに加え、各担当区への配置人数が1名程度と少なく、求人が発表された場合には狭き門となっているのが現状です。しかし、需要は高まっており、各地で成功例が出ているので求人の件数も増えることが予測されます。
保育コンシェルジュは、各地でニーズはあるものの、自治体の対応スピードが追いついておらず、現時点では大量募集している職種ではありません。しかし、今後の求人件数の増加を考えると、非正規雇用や有期雇用をデメリットとして挙げていますが、一度、短期的であっても保育コンシェルジュとして働くことで、地域が変わっても活躍できる可能性が高まるので、一度チャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
■意外とハードルは高くない!保育コンシェルジュになるには?
雇用主によりますが、保育士の資格が必須ではない場合もあるため、意外とハードルは高くありません。もちろん資格や経験があるに越したことはありませんが、熱意で地域に社会貢献したいのであれば、ぜひ求人を探してみるのもいいでしょう。
≪応募資格一例≫
・保育に関心があり、子育て中の方を応援したいという意欲のある人
・パソコン(ワード、エクセル程度)の操作ができること
・保育士もしくは幼稚園教諭などの資格を要する自治体も有
・保育施設勤務の経験年数などの条件を設けている場合も有
保育士や幼稚園教諭の資格をもっていなくても応募可能な自治体はありますが、資格を持っていることを必須条件としている自治体もあり、さらには勤務年数などの条件を設けている自治体もあります。求人をチェックする際は募集要項を必ず確認しましょう。
■地道なマッチングで待機児童がゼロに!成功例が各地で続々と!
千葉市では、2013年度の保育所入所申込数は12709件で、これに対し認可保育所の定員は11913人でした。つまり796人は認可保育園に入れない計算になります。保育所定員を増やすなどの対策をしても届かなかった「待機児童ゼロ」ですが、これが実現できたのは、保育コンシェルジュによる、入所ができなかった家庭と保育施設を紹介する地道なマッチングが奏功したからです。
保育コンシェルジュを導入した成功例は、千葉市のみではありません。冒頭にお伝えした横浜市では、保育コンシェルジュ事業を導入して1年後に待機児童が82%減り、2年後には「待機児童ゼロ」を実現しました。
■保育コンシェルジュ利用者の喜びの声
「多様な保育サービスがあることを丁寧に教えてもらった」「認可保育所の保留通知を受けたが、一緒に考えますという言葉が心強かった」など、感謝の声が寄せられているそうです。確かに保育所を増やしただけでは、必要な人にその情報が行き届かない場合もありますよね。保育所と待機児童を結び付けて保護者の要望を満たせる保育コンシェルジュは、まだまだ知られていませんが、徐々に社会に不可欠な仕事になっているのです。
■まとめ
保育コンシェルジュは、保育を受けたい保護者と保育施設を結びつける役のみにとどまらず、育児に悩むママの心強い味方となる頼もしい存在です。保育士として現場働くのとは、また違った角度から保育と関わることができるので、新しい保育観などを発見することができます。保育士の資格や経験を活かし、これまでとは違う形で保育の現場で活躍したい人も、保育に関わる仕事に興味があるけど、何から始めていいかわからないという人も、この機会に、注目が集まっている「保育コンシェルジュ」を視野に入れ、お住まいの市町村のホームページで保育コンシェルジュが設置されているかをチェックしてみてはいかがでしょうか?