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保育園の「出し物」事情を徹底調査!人気の人形劇の演目は?出し物のコツは?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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保育園の「出し物」事情を徹底調査!人気の人形劇の演目は?出し物のコツは?
目次
保育園や幼稚園での出し物の定番と言えば、子どもたちに人気の人形劇です。
外部からプロの先生を招くのもよいですが、保育士が自分たちで取り組んだり、子どもたちが参加したりしてもよいでしょう。
今回は、保育園で出し物をすることになって悩んでいる保育士さんはもちろん、子どもに何か見せてあげたい、体験させてあげたいママも必見の「人形劇」について、人気の演目や準備の方法などをご紹介します。今回の記事を読めば、劇の演目で悩むことなくスムーズに準備ができるでしょう。
まずは何から決める?人形劇の準備の手順!パーフェクトガイド!
≪ポイント1:人形劇に参加する人数とお話を決める≫
まずは人形劇に参加する人数を決め。何人で劇を演じるのかを考えることがスタートとなります。また、お話を選ぶ際は、見る側は年少さんなのか、年長さんなのか、子どもたちの年齢によってもお話のレベルを変える必要があります。
≪ポイント2:上演時間は約15分程度が目安≫
人形劇を保育園や家庭で行う際、重要なのが上演時間です。
劇があまりに短いと物足りなく感じますし、長すぎると子どもたちの集中力が切れてしまいます。
ちょうどいい時間は約15分とされており、人形劇のプロの方々も子どもたちの様子を見ながら、未就学前の子どもたちを対象に人形劇をする際は15分を目安に上演時間を調整しているそうです。
≪ポイント3:子どもたちが参加しやすい劇が盛り上がる≫
例えば、もともとはロシアの民話である「おおきなかぶ」は、おじいさんが育てたかぶが、あまりに大きくて抜けないので、おばあさんや孫娘、犬や猫に手伝ってもらってみんなで協力してかぶを抜くお話です。
こういったお話を人形劇として上演するとき、子どもたちに前に出てきて手伝ってもらうなどの工夫をすると劇の内容に集中できるので、子どもたちも楽しく人形劇に参加することができます。
≪ポイント3:ミュージカル風にみんなで歌える歌も挿入≫
人形劇の内容に保育の時間にみんなで歌う曲や、流行の歌、アニメの歌など、子どもたちが興味のある歌を挿入することで、一体感が生まれます。手遊びなども一緒にできればより楽しんで人形劇を鑑賞することができるでしょう。
これならハズレなし!保護者も楽しめる人気の演目TOP5
最近の流行の演目はもちろん、昔から親しまれている演目であれば、保護者の方々や保育士の側も人形劇を楽しむことができます。
保護者の参加や対象年齢によって適した演目を選ぶ必要がありますが、今回は年齢やシチュエーションを問わず定番の演目TOP5をご紹介します。どの演目も、絵本の読み聞かせなどふだんの保育のなかで子どもたちが触れている物語です。
≪3びきのこぶた≫
あるところに3匹の豚の兄弟がいます。1匹目の豚はわらの家、1匹目は木の家、3匹目はレンガの家を作りました。そこへ狼が豚たちを食べようと追いかけてくるのですが、わらの家は狼の息で簡単に吹き飛ばされ、木の家も体当たりで簡単に壊されてしまいます。
しかし、3匹目のレンガの家はとても丈夫だったので、どんなことをしても壊れずに、狼をうまく退治する、というお話です。流行り廃りがなく、長く語り継がれているお話なので初めての人形劇としてはストーリーがわかりやすくておすすめです。
≪ウサギとカメ≫
ある時、ウサギに歩みの鈍さをバカにされたカメは、山のふもとまでかけっこの勝負を挑みます。かけっこを始めると予想通りウサギはどんどん先へ行まずが、途中で居眠りをしてしまいます。その間にカメは着実に進み、うさぎより先にゴールするというお話です。「過信して思い上がり油断をすると物事を逃してしまう。また、能力が低く歩みが遅くとも、コツコツ努力することで最終的に大きな成果を得ることができる」という教訓を教えてくれる作品です。
≪ひょっこりひょうたん島≫
ひょうたん島へ遠足に行ったサンデー先生と子どもたちですが、ひょうたん島の火山が噴火したことによって、そのエネルギーでひょうたん島が海を走り出してしまうといった流れになっています。
取り残されてしまった一同は、そのままひょうたん島を冒険するというストーリーで始まります。子どもたちの冒険心や好奇心を掻き立てる作品です。
≪うらしまたろう≫
子どもたちにいじめられている亀を助けた浦島太郎が、お礼に竜宮城で乙姫さまたちにおもてなしを受けましたが、「決して開けてはいけません」と言われた玉手箱を、帰って開けたらおじいさんになってしまったというお話です。
「む~かしむ~かし浦島は~♪」という定番の歌を挿入してもいいですし、最近話題のCMにも浦島太郎が出てくるので、現代版の内容にアレンジするのもよいでしょう。
≪アンパンマン≫
男の子でも女の子でも、アンパンマンを嫌いという子どもは聞いたことがありません。子どもたちに大人気のアンパンマンを人形劇のシナリオに取り入れるのがおすすめです。
もしくは、ある日パン工場でジャムおじさんが作ったあんぱんに流れ星が落ちて、あんぱんに命が宿り、正義の味方アンパンマンが誕生したという、アンパンマンの誕生秘話などを取り上げるのもおもしろいかもしれません。
人形劇のお話には、それぞれ子どもたちに伝えたいメッセージが込められています。いいことをしたらいいことが返ってくる、悪いことをしたら天罰が下るなど、その時子どもたちに伝えたいメッセージを演目に込めるのもよいかもしれませんね。
実はいろいろあった!人形劇の種類5種
≪やっぱり定番!手使い人形(ハンドパペット)≫
手袋状の人形に手をはめて、首には人差し指、人形の両手には親指と中指、または親指と小指の三本指を差しこんで動かすタイプです。
≪一度は見たことある!棒づかい人形≫
棒で操作される人形の総称で、下から支えて人形を操作するものや、上から吊り下げて操作するものがあります。1人で一体の人形を操作するものから、2人またはそれ以上で操作する大がかりなものまで様々なタイプがあります。
≪可愛さNO.1!指人形≫
単純で小さな人形ですので、特別に舞台を用意する必要がなく気軽に始められます。見た目もかわいく、少人数の年少さんに向けた人形劇としておすすめです。
≪上級者向け!?糸あやつり人形≫
マリオネットと呼ばれることも多く、糸や針金で操作する人形の総称です。もともと糸あやつり人形はヨーロッパで盛んに行なわれており、戦後に日本に伝わったともいわれています。
≪初心者向け!ペープサート(ウチワ型紙人形)≫
平面人形のひとつで、日本で生まれ日本で育った「ウチワ型紙人形劇」のことです。紙に人形画(登場人物)を描いて、中心に竹串をはさみ、貼り合わせて、まわりをウチワ型に切り抜いて作ります。子どもでも簡単に作ることができるのが最大の魅力です。
まとめ
今回は人形劇についてまとめてみましたがいかがでしたか?保育園や幼稚園で行う出し物で困ったときのヒントがたくさん見つけられたのではないでしょうか。
人形劇といっても、お話と人形の種類の組み合わせを変えるだけでも、印象が大きく変わります。保育園や幼稚園ごとの特色を反映させて、ぜひ人形劇を楽しんでみてください。
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