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保育士資格にプラスして専門性アップ。保育に役立つ資格って? その2

保育士 資格
保育士のステップアップとして資格の取得が最近、注目を浴びています。その資格に関して、今回はまとめてみました。

保育現場で役に立つ資格は、保育士資格だけではありません。続編でも引き続き、保育のスキルアップに役立つ資格をピックアップしていきます。

自然療法を使って子どもの心に寄り添う「チャイルドケア・コーディネーター

チャイルドケア・コーディネーターは、日本アロマコーディネーター協会(JAA)チャイルドケア本部が認定する民間資格です。最近では、女優の上戸彩さんが取得したことでも話題になりました。チャイルドケアとは、ハーブやアロマセラピーといった自然療法を使って、子どもたちと関わっていく手法のこと。アロマセラピーや子どものためのハーブティー、ベビーマッサージ、フットケアなど、いずれも家庭で実践できるカリキュラムが用意されています。

 チャイルドケア・コーディネーターの仕事は?

チャイルドケア・コーディネーターの資格取得者の多くは、子育て中のママやプレママです。日々の育児に役立てるだけでなく、子どもを育てながら自身と向き合い「育児と育自」を実践できる人材を育てるのがチャイルドケアのひとつの目的です。あくまで育児での実践がメインとなるため、チャイルドケア・コーディネーターの資格だけを取得しても、すぐに保育の仕事に役に立つというわけではないかもしれません。とはいえ、保育士にプラスアルファの資格として取得することで、保護者目線の育児について学ぶ機会にはなりそうです。また、チャイルドケアの指導者を目指す場合は、チャイルドケア・コーディネーターの上位資格である「チャイルドケアインストラクター」の資格を取得する必要があります。

資格取得方法は?

チャイルドケア・コーディネーターの資格は、ホームワーク講座と呼ばれる通信講座を修了し、チャイルドケア・ライセンス認定試験に合格することで取得できます。受験内容は、在宅試験(記述試験・小論文)で月に2回定期的に開催されていますので、子育てをしながらや働きながらでも取得しやすいのが特徴です。通信講座のほか、加盟校での通学講座、e-ラーニング講座も開講されています。

 子どもの能力を引き出す「チャイルドコーチングアドバイザー

チャイルドコーチングアドバイザーは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。さまざまなストレスを抱える現代の子どもたち。そんななか、子どもたちが自分の力で考え、行動できるよう、コーチングするのがチャイルドコーチングアドバイザーに求められる役割です。子どもに対するコーチングは、ただ子育ての基本的な知識を身につけるだけでは成り立ちません。子どもの声に耳を傾け、承認し、共感すること。チャイルドコーチングアドバイザーは、専門的な知識や子どもの心理に寄り添う技術を備えたスペシャリストです。

 チャイルドコーチングアドバイザーの仕事は?

子どもたちの心の声を聞き、カウンセラーのような立場で子どもたちとかかわっていくチャイルドコーチングアドバイザー。保育の現場では、より子どもたちの目線に合わせて話を聞き、能力を引き出せるプロフェッショナルとして活躍することができるでしょう。その他の活躍の場所としては、学童施設や自治体が運営する子ども電話相談の相談員など、子どもたちが集まる場所であれば、需要がある仕事といえるでしょう。

 資格取得方法は?

チャイルドコーチングアドバイザーの資格は、一般財団法人日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関が行う教育訓練の全カリキュラムを習得し、受験することで得られる資格です。試験はカリキュラム修了後、在宅で受験することができるので、コツコツと学べば働きながらでも取得を目指すことができるのはうれしいところですね。保育士のほか、養護教諭や教員免許にプラスして取得する人も増えているようです。

 育児のプロフェッショナル「育児セラピスト

保育士 資格

育児セラピストとは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が認定する民間資格。前期課程、後期課程、シニアマスターの3つの課程に分かれており、前期課程では、実際に子育てや保育に携わる人を対象に、0歳から12歳までの子どもたちがどう発達していくか学び、日常の子育てに活かせる知識とスキルを身に着けていきます。後期課程では、子育て支援を行う立場の人を対象に、子育て中の悩める保護者にアドバイスを行うスキルや、育児イベント開催のたまえのスキル、対人援助スキルを身に着けていきます。シニアマスター課程では、組織や会を運営するトップとして、子どもたちの成長だけではなく、その視野を成人期、壮年期、老年期…と広げ、人間の成長そのものについて学んでいきます。

 育児セラピストの仕事は?

仕事として育児セラピストの資格を活かしていくのであれば、後期課程以上の修了を目指したいところです。実際の資格取得者には保育士のほか、子育て支援ヘルパーや児童厚生員として活躍中の人も多く、子どもたちに寄り添いながら、保護者の育児相談にのったり、子育てイベントなどを開催している人もいます。

 資格取得方法は?

育児セラピスト前期課程は、全国6か所で行われている講座を受講することで取得することができます。特に試験などもなく、講座は一日限りですので、育児に行き詰ってしまった人や、子育てに疑問があり、自信をもって向き合えない…といった悩みを抱える人であれば、チャレンジすることで解決の糸口になるかもしれません。後期課程は、前期課程を修了した人を対象に行われる講座で、二日間の講座の受講と、レポートの提出で認定されます。

保育士資格を持つ人にとっては、育児セラピスト前期課程は保育の基礎をおさらいするような内容に感じるかもしれません。取得するなら後期課程以上を目指すのがおすすめです。

 子どもたちに自然の大切さをレクチャーする「森林インストラクター

森林インストラクターは、林業の役割やその大切さを伝える役割を担う資格です。一般社団法人全国森林レクリエーション協会が認定しています。「森林」「林業」「森林内の野外活動、」「安全及び教育」の四科目について、それぞれを深く学びます。たとえば森林の科目では、森林の仕組みや森林の動植物、地質まで学ぶなど、専門的な内容までアプローチ。森林の大切さを学び、森林とのかかわり方をレクチャーします。

 森林インストラクターの仕事は?

一見、「保育といったいなんの関係があるの?」と思ってしまいそうな森林インストラクターの資格。ですが、森林のなかで楽しむレクリエーションやネイチャークラフトについての知識まで学び、いざというときの安全知識や救急処置方法まで学ぶので、保育園での自然活動ではかなり役に立つ実践的な資格といえるでしょう。

 資格取得方法は?

森林インストラクターの資格は、「森林」「林業」「森林内の野外活動」「安全及び教育」の四科目の筆記試験と、筆記試験の合格者を対象とした実技試験と面接に合格した人が取得することができます。筆記試験の合格基準は全科目で正解率六割以上程度が目安で、しっかりと勉強して臨まなければなりません。二次試験の実技試験では、森林インストトラクターとして模擬演技を行います。

一次試験は独学で学ぶほか、養成講習を受講することもできます。野外実習1日を含む8日の講習となっており、受講することで協会が認定する「森林活動ガイド」の称号を得られるほか、二次試験の実技が免除となります。

心を豊かにする絵本のプロフェッショナル「絵本専門士

子どもたちの情緒を健やかに育んでくれる絵本は、保育の現場には欠かせない大切な教材のひとつですね。また、心の癒しになったり、新たな世界を発見できたり…と、近年では、絵本の大切さは、大人にも見直されています。絵本専門士とは、その名のとおり絵本に関する知識や技能、感性をもった絵本の専門家のこと。国立青少年教育振興機構が認定しています。

 絵本専門士の仕事は?

保育現場での読み聞かせで役に立つのはもちろんですが、絵本専門士は絵本のプロフェッショナルとして、おはなし会やワークショップを運営する技能や、絵本の創作や編集に必要な感性などまで広く習得していきます。

 資格取得方法は?

絵本専門士になるには、絵本専門士養成講座を修了し、修了課題が認定されることが条件になります。誰でも受験できる資格ではなく「子どもや絵本に関する資格を有していること」や「絵本にかかわる活動もしくは実務に携わり、原則として3年以上の経験を有していること」などが条件にあげられます。保育士資格を持っている人であれば受講は可能です。

受講することで取得できる資格ですが、専門性が高いため、真摯に学ぶ姿勢が大切な資格といえるでしょう。

いずれも、プラスアルファで取得することでさまざまな角度から保育に役立つ資格ばかりです。どんな保育士でありたいか、キャリアアップを考えたときに、どんな資格が有利になるのか見えてくるのではないかと思います。

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