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どれを飲ませればいい?知っておこう「粉ミルクの種類」

保育 粉ミルク
粉ミルクの種類って本当に知っていますか?実はいろいろな種類があるので子供にどれが合うのか考えてみましょう。

ドラッグストアやベビー用品店で粉ミルクを買おうとしたとき、その種類の多さに思わず迷ってしまった経験はありませんか。粉ミルクといってもさまざまで、赤ちゃんの月齢や体質によって必要に応じて使い分ける必要があります。当事者にならないとなかなかわからない、粉ミルクの種類について学んでいきましょう。

 粉ミルクの種類は大きく分けて4種類

たくさんの粉ミルクが売られていますが、粉ミルクは次の4種類に分けられます。

 育児用粉ミルク

一番ポピュラーな粉ミルクです。母乳に近い味と成分、必要な栄養が入った育児用粉ミルクは、思うように母乳が出ないときの代用として使うのはもちろん、ママがお出かけのときや体調不良のときに、パパや周囲の人が代わって赤ちゃんに飲ませることができるので、多くの家庭で重宝しているのではないでしょうか。
和光堂の「はいはい」、明治の「ほほえみ」、森永の「はぐくみ」、ビーンスタークの「すこやか」などが育児用ミルクにあたります。赤ちゃんのなかには飲み慣れたメーカーのものじゃないとなかなか飲んでくれない…なんて子もまれにいますが、成分に大きな差はなく、どのメーカーのものを選んでもかまいません。日常的に消費するものですので、値段や手に入りやすいかどうかで選ぶのもいいでしょう。
また、最近では計量不要のキューブタイプの粉ミルクも登場し、ますます便利になっています。必要な個数をほ乳瓶に入れてお湯を注ぐだけで調乳できますから、お出かけ先に持っていくのにも重宝しますよ。

 ペプチドミルク

ペプチドミルクとは、ミルクアレルギー予防のために開発された新生児用のミルクのこと。アイクレオの「ペプチドミルク」、森永の「E赤ちゃん」などがペプチドミルクにあたります。

育児用粉ミルクは一般的に牛乳からつくられており、ママの体でつくられる母乳とはたんぱく質の成分が異なります。生まれたばかりの赤ちゃんの体は未成熟なので、大きなたんぱく質をうまく分解することができず、体が異物として認識してしまうことで、アレルギーの原因となるアレルゲンになってしまうことがあります。これを防ぐために作られたのがペプチドミルクです。

ペプチドミルクは、一般的な育児用ミルクに含まれる大きなたんぱく質を小さく分解した「ペプチド」にかえることで、赤ちゃんの体に吸収されても抗体になりにくいという性質があります。最近では、育児用の粉ミルクをはじめる前のステップとして、新生児期にペプチドミルクを飲ませることでミルクアレルギーを予防する家庭も増えています。
ただし、すでにミルクアレルギーを起こしてしまった子に与えるためのミルクではないので注意が必要です。

 フォローアップミルク

フォローアップミルクとは、離乳食がはじまり、食事から栄養を摂れるようになりはじめた子どもたちの栄養補給を目的につくられたミルクです。和光堂「ぐんぐん」や森永「チルミル」、明治「ステップ」、ビーンスターク「つよいこ」などがフォローアップミルクにあたります。
離乳食が一日3回になりはじめる満9ヵ月ごろから飲ませるのが一般的で、離乳食だけでは補いにくい鉄分やDHA、ビタミン、葉酸…といった栄養素が豊富に含まれているため、離乳食にプラスして与えます。ミルクの栄養が欠けたことで起こりやすい、鉄不足による鉄欠乏性貧血を防いでくれる役割もあるので、離乳食へ切り替えの時期にはとても重宝するミルクです。
特に離乳食がなかなか進まなかったり、好き嫌いが多かったりして、食事からうまく栄養が摂れていな子にはおすすめですが、フォローアップミルクをしっかりと飲んでしまうことでおなかが満たされ、食欲が減ってしまう…という一面も。赤ちゃんの様子を見ながら、必要に応じてミルクの量を考えていくことが大切です。

 アレルギー対応ミルク

 

粉ミルク

 

赤ちゃんのなかには、ミルクアレルギーを持っていて、一般的な育児用粉ミルクを飲むことができない赤ちゃんもいます。体が粉ミルクを分解・消化できないので、慢性的に下痢を起こし、必要な栄養が摂れず、体の成長が遅れてしまうのです。新生児で、なかなか体重が増えず、下痢を繰り返し、お尻がただれてしまっているような状態が見受けられるようであれば、ひとつの可能性としてミルクアレルギーを疑う必要があります。
アレルギー反応の原因はミルクに含まれる乳清やカゼインと呼ばれるたんぱく質です。アレルギー対応ミルクでは、これらの成分を分解してつくられるため、アレルギーを起こしにくくなるよう配慮されています。ただし、乳成分が分解されて少なくなるほど、ミルクの風味は落ちてしまうため、赤ちゃんが飲んでくれない…という悩みを抱えてしまう可能性が少なくありません。

また、ひとくちにアレルギー対応ミルクといっても、アレルゲンがどの程度分解されているかは商品によってさまざまです。

たとえば、明治の「エレメンタルフォーミュラ」はミルクアレルギーの赤ちゃんだけでなく、大豆アレルギーを持つ赤ちゃんなど、すべてのたんぱく質アレルギーに対応できるよう作られた粉ミルクです。アレルゲンを徹底的に除去しているため、アレルギーを起こす心配はありません。

一方で、ビーンスタークの「ペプディエット」や、森永の「ニューMA-1」などのように、アレルゲンとなるカゼイン分解物を少量残した粉ミルクもあります。カゼインにアレルギー反応を起こさず、乳清にのみ反応している子の場合などは、こういった粉ミルクも選択肢にいれることができるため、主治医と相談のうえ検討してみるといいですね。

それから、和光堂の「ボンラクトi」など、乳成分を含まない、大豆を原料とした粉ミルクも売られています。ただし、大豆アレルギーがある子もいますので、与えるときは慎重に与えていきたいですね。

 粉ミルクは併用できる?

出産した病院やベビー用品店などでサンプル品をもらうことも多い育児用粉ミルク。気が付いたら、家にいろんなメーカーの粉ミルクが少量ずつズラリ…なんて光景も珍しくないのではないでしょうか。
今日は和光堂の「はいはい」、明日は明治の「ほほえみ」を試してみる…など、同じ種類のミルクであれば、基本的に併用しても問題ありません。赤ちゃんによっては、好みの味があるという子もいますので、いろいろなメーカーの商品を試し、赤ちゃんが大好きな味を見つけてみるのもいいですね。

また、別メーカーの粉ミルクを混ぜて使う…なんてこともできます。飲まなかった粉ミルクとよく飲んでくれる別商品の粉ミルクを混ぜて使うことで、なんとか消費してもらう…なんて手もありますから、上手に活用したいですね。とはいえ、いくつも開封済みにしてしまうのは、衛生面を考えるとあまり良いことではありませんので、基本的には一缶ずつ開けていくのがベターです。

ただし、ペプチドミルクと育児用ミルクを併用するなど、種類の異なるミルクを併用するのは避けたいところです。アレルギーがある場合も、勝手にミルクの種類を変更したり併用したりするのは避け、医師と相談しながら決めていく必要があります。

混合育児やミルク育児に欠かせない粉ミルク。必要に応じて上手に使いましょう!

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