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子育ての担当は母親だけじゃない!家政婦が活躍するタイの保育とは?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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子育ての担当は母親だけじゃない!家政婦が活躍するタイの保育とは?
タイの子育て観を考えてみよう
まずは、タイで子育てがどのように捉えられているか考えていきましょう。
「母親が子どもの世話をすべきだ」という考えが根強い日本とは異なり、タイでは家族やご近所まで大きな子育ての輪が広がっています。家族やご近所の方の協力体制のもと、子育てに励むことができるのは安心感がありますね。
なぜ?タイで家庭保育が発達した理由
ひとつ目は、「女性が働くのは当たり前」という意識があること。
女性が働く社会として有名なタイは、女性管理職の割合も世界的に高い水準にあります。ですから、労働力として需要のある母親や父親が働きに出る家庭が多いのです。
こうしたタイでの女性の社会進出は、男女平等の相続や結婚後に夫が妻の家に入るという伝統的な風習に基づいていると言われています。
ふたつ目は、二世帯での生活環境です。
父母と同居している家庭が多く、両親が働いている間は子どもの面倒は祖父母が見ることが多いです。かわいい孫の世話なら喜んで!と進んで世話をしてくれます。
子育ての強い味方!タイの万能家政婦って?
タイの生活で頼れる存在が家政婦です。
家政婦は掃除・洗濯・食事など日常的な家事や子どもの世話など、頼めば何でもしてくれるので、育児に疲れてしまったときや子どもとの時間がほしいときなどに利用するのもオススメです!
タイにはベビーシッターや家事代行の文化が根付いているので、タイに在住する外国人や中~上流階級の家庭で家政婦を雇うことは一般的です。
ちなみにタイでは、幼稚園に入園する費用よりも家政婦を雇う方が安く済むため、金銭的なメリットからも、家政婦を選ぶ方がとても多いという実情があります。
家政婦を雇うには注意も必要
家政婦といっても、他人を家にいれるのと変わりませんし、実際に窃盗などのトラブルに合ったという話もあります。
こうした事態を防ぐためには、明確なルールを定めて、入ってほしくない部屋には鍵を掛ける、金品をわかりやすいところに置かない、といった方法が有効です。
相手を疑いにかかって失礼じゃないの?と思うかもしれませんが、こうすれば何かをなくしたときに家政婦を疑うことはなく済みます。
日本でシッターサービスを利用するときにも言えることですが、家政婦を活かすも活かさないも自分次第です。雇う側の礼儀をもって信頼関係を築いていくのが大切です。
選ぶのに困っちゃう?タイの幼稚園事情
タイの教育制度は、日本と同様に小・中・高・大の6・3・3・4制の義務教育で、小学校の入学前に、幼稚園に入るという選択をすることできます。
タイでは、幼稚園は「子どもを預かる場所」というよりも「年少から早期教育を受けることができる場所」という意味合いが強く、早期教育のために入園させるケースがほとんどです。
日本からタイに移住して幼稚園入園を選択する場合、大きく3つに幼稚園を分類できます。
インターナショナル幼稚園
世界各国から人が集まるタイでは、インターナショナル幼稚園も人気の選択肢です。幼い頃から多国籍な環境に置かれると、英語能力や異文化を理解する力が育てられます。学校ごとの特色や保育費を事前にチェックして、子どもに合った園を選ぶことが大切です。
日本人幼稚園
タイには多数の日本人幼稚園があります。英語やタイ語を教えてくれるところもあるので、習わせたいことに合わせて調べてみてくださいね。英語やタイ語に自信がない方は、日本語を話せるスタッフがいるので安心してコミュニケーションをとることができます。
現地幼稚園
自治体が運営する幼稚園も、手続きを行えば外国人でも入園が可能です。園によってはタイ語や英語を学ぶ機会も与えられます。それに加えて、現地の子とも友達になれるので、タイ語がペラペラになれちゃいますよ。
幼稚園選びでは、どの言語をメインにして子どもに学ばせたいかを基準にするのがおすすめです。英語か、日本語か、はたまたタイ語か…。その後のライフプランと合わせて、幼稚園を選んでいきましょう。
育児と仕事のバランスを目指して
女性の社会進出も進み、ベビーシッターも体制も整っているタイの保育環境。
一見すると理想的な保育環境が整っているように感じるかもしれませんが、こうしたサービスを受けることができるのは裕福な家庭に限定されているのが現状です。
貧しい家庭では幼稚園に通わせたり家政婦を雇ったりすることができず、祖父母に預けるしかなくなり、子どもと過ごす時間がとれなくなっている家庭も少なくありません。
仕事と育児の両立サポートが課題となっている点は、日本にも通ずるものがありますね。
とはいえ、生活の中に子どもが受け入れられる空気があるのはやはり魅力。おおらかな空気の中で、子どもたちが自由に過ごすことができるのはタイならではの魅力といえそうです。