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気づいて!しらないうちにだしているうつ病のサイン|保育士求人募集なら保育ぷらす
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気づいて!しらないうちにだしているうつ病のサイン
保育士とうつ病
約3割の保育士がうつ病と診断されている。
こんな衝撃的なデータがあるのをご存知ですか?さらに、何らかの精神的ストレスを抱えている人も含めれば、その数は96%に及びます。子どもが大好きで保育の道を選んだ人も、想像以上の労働環境と、低賃金により数年でやめてしまうという離職率の高さが問題になっています。
でも、そんなに落ち込む必要はありません。ほっておくと確かに深刻な事態になりますが、うつ病はその正体と対処法を知れば向き合うことは十分に可能です。子どもたちのことが大好きで、勉強の末に手にした保育士という仕事を投げ捨ててしまうことのないように、ここでは心にちょっとした異変を感じた時の対処法をご紹介します。
うつ病の症状
単に気分が憂うつ、というだけがうつ病の症状ではありません。ほかにも下の症状が2週間以上続く場合はうつ病の可能性があります。
• 何をしても楽しくない、興味がわかない
• 疲れているのに眠れない、逆に1日中眠たい
• イライラする
• 食欲がない
• 頭痛・肩こり・動悸
• 口の渇き
• 死にたくなる
もしこういった症状があれば、まずは専門家に相談してください。病院の精神科というとなんか突きづらい印象があるかもしれませんが、前述のようにうつ病は病気です。正しい診療を受け、自分がどのようなタイプのうつ病かを知るところからすべてが始まります。
もし、どこに相談に行けばいい分からないという場合には地元の保健所のなどの相談窓口を利用しましょう。
うつ病とは
うつ病はれっきとした病気です。身体的・精神的ストレスなどが原因となり脳の機能障害が起きている状態です。つまり、うつ病で病院で診察を受ければ正式な医師の診断書が出ますし、会社を休む正当な理由にもなります。
しかし、気分がすぐれないとか、やる気が出ないといったことは普段の生活でもよくあります。これらの「気分」と「うつ病」の大きな違いはそれが続く長さにあります。普段の気分の落ち込みなら、2、3日もたてば元気が戻りますし、カラオケなどで思いっきり大声を出して気分をすっきりさせたりもできます。でもうつ病になると、そんな気分は何週間にもわたって続き、何をやってもすっきりできない状態になります。
うつ病かなと思ったら
うつ病はストレスに起因する病です。そのため、最も効果的な治療法としてはストレスを取り除く、すなわち仕事を辞めるということになります。
しかし、ただでさえ人手不足の保育業界。容易に保育士の補充ができないため、なかなか辞めることができずに結局年度末まで働くこととなり、結果うつ病が悪化する傾向があります。
また、うつ病になりやすい人に特徴として責任感の強いことがあげられます。その責任感の強さは素晴らしいものである一方、それはあなたを傷つけるものになることも忘れてはいけません。
「私が抜けたら周りに迷惑をかけてしまう」
そんなことを考えてしまい、なかなか退職を言い出せない人もいるかもしれませんが大丈夫です。なんだかんだ言って、代わりならそのうち見つかります!
もしうつ病になったときは、休職を第一の選択肢として考えましょう。ほとんどの会社には休職制度が設けられていて、病気やけがの療養のために休暇をとる場合、傷病手当という制度もあります。ですので、休んでいる間の生活を心配する必要もありません。
しかし、会社の定めた休暇期間内に回復が見込めない場合、またブラック企業などで医師の正式な診断を受けても休暇をもらえない場合は退職ということになります。
もし、そういう選択をした場合もう一度立ち止まって考えてほしいことがあります。
それはもう一度保育の仕事につきたいかということです。
あなたが保育士になったのも、一度はその仕事に魅力を感じ、保育士資格取得のために勉強をした結果であるということを忘れてはいけません。今回、心を病んでしまったのは本当に自分が保育士に向いていなかったからでしょうか。それとも単に環境があっていなかっただけでしょうか?
もし環境が問題であったとすれば、環境を変えることで保育士の仕事を続けてみようとはおもいませんか?
しかし、現実として面接官はうつ病往歴のある人の採用を避けたいというのが会社の本音です。でも、心配する必要はありません。別にうつ病であったことを面接で言う必要はありません。過去のことははぐらかして、「もっと○○がしたい」といった未来志向のことを嘘でもいいので言ってみてください。
あなたはこれまで真面目に正直に頑張ってきました。でもその結果自分を追い込んでしまったのです。嘘も方便という言葉があるように時には嘘も自分に余裕を持たせるためには必要なのです。
最後に
子どもたちが大好きで保育士の道を選んだあなた。与えられた仕事に一生懸命になりすぎていしまうこともあるかもしれません。でも、あなたの心身の健康が何よりも第一です。ときには、「さぼる」ことも自分に余裕を与えるためには重要です。
無理をせず、子どもたちとの時間を思いっきり楽しめることが保育士の仕事の一番の特権ではないでしょうか?