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保育士に向いていない!?どうして向いていないのか考えてみよう

読了の目安:約10分
子どもが好きで、憧れの保育士になれたことには満足しているものの、思い描いていたイメージとの違いに戸惑いを覚えることはないでしょうか?
「もしかしたら私は保育士に向いていない?」と自信をなくすこともあるかもしれません。
他の保育士はどのようなときに向いていないと思うのでしょうか?さまざまな面から自分が保育士に向いていないと思う理由を検討し、今の仕事やこれからのキャリアを再考してみましょう。

今回のポイント

保育士に向いていないと思う理由は、体力や人間関係など人によってさまざま

子どもが苦手に感じるときは、その理由を考えてみよう

職場が変われば悩みが解消することも。まずは保育士を志した理由を思い出そう!

自分が保育士に適性がないと思った瞬間はどんなとき?

子どもが好きではないと気付いたとき

子どもが好きだから保育士を目指したという方は多いですよね。しかし実際に仕事で接する中で、「私はそれほど子どもが好きではないのかも…」と感じる方もいるでしょう。

一口に子どもと言っても、素直で接しやすい子ばかりではなく、すぐに暴れる子や手間がかかる子などさまざまです。
騒いだり走り回ったりする子どもがいれば、どのように接したらよいか戸惑うこともあるのではないでしょうか。なかなか泣き止まない子への対処法がわからずに困惑することもあるかもしれません。

保育士には、子どもに合わせた臨機応変な対応が求められ、それができないと大きな負担を感じることもあるようです。

体力の衰えを感じたとき

保育士にとって体力は、エネルギーいっぱいの子どもたちと毎日接するために必須の資質です。保育の現場では重い荷物をもつ、子どもと一緒に走るといった場面がよくあります。

体力に自信がなく、体を動かすことがそれほど好きではない人にとって、保育士の仕事がきついと感じることは多々あるでしょう。年齢を重ねて、体力が衰えはじめればなおさらです。

また、子どもは免疫が弱く、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症にかかりやすい傾向があります。保育士自身も感染を防止するために自己管理を徹底することが求められ、そのためにも体力が必要です。
特に、1年目の保育士はまだ抵抗力が弱く、慣れない仕事で疲れやストレスがたまり、感染症にかかりやすいことも考えられます。

保護者との人間関係

子どもと接することに抵抗がなくても、保護者とのコミュニケーションに悩みを抱える保育士もいます。朝のお迎えや夕方のお見送りでは挨拶やちょっとした会話をかわす機会もあるでしょう。

季節ごとの行事などでは、保護者との連携も必要です。その際、質問や相談にうまくこたえられないといったことがあれば、保護者とのやり取りに苦手意識が芽生え、保育士に向いていないと感じるケースもあるようです。

計画性がない

保育士は日々の保育に加え、行事の準備などを自分たちで計画し、同時進行しています。計画して物事を進めることに抵抗を感じず、楽しめる方は問題がないでしょう。

しかし、そもそも先を見通して計画を立てることや、計画に沿って実行することが苦手な方もいます。最初のうちは仕事の一環と割り切れていても、義務付けられた意識で取り組むうちに苦痛を感じるようになる場合もあります。

保育士は体力勝負!?意外に肉体労働だった

保育士の職業病「腰痛」

保育士の業務には、想像以上に肉体的な負荷が多くあります。毎日のように子どもたちを抱っこしたり、おんぶしたりするうちに、腰痛に悩まされるようになる方も少なくありません。

行事の準備では、備品などの重いものを運ぶ作業も発生します。子どもたちと目線を合わせるために中腰やしゃがんだ姿勢になることも腰の負担となり、痛みを感じる方もいるようです。

痛みの予防策としては、重いものをもつときは腰に負担がかからない姿勢を心がける、ストレッチや体操を取り入れて同じ姿勢を避ける、コルセットや湿布、マッサージなどのケアを取り入れるといった方法が考えられます。

ピアノや飾りつけからくる「腱鞘炎」

同じ作業の繰り返しで知らないうちに手首やひじを酷使することから、保育士には腱鞘炎で悩む方もいます。重いものの運搬に加え、保育日誌などの書き物やピアノの弾き過ぎ、飾りつけなどの細かい作業が続くことは、腱鞘炎を引き起こす原因となり得ます。

患部を冷やしたり、あたためたりする方法をはじめ、サポーターやテーピングをする、安静にする、ストレッチやツボ押しのほかマッサージを取り入れるといったケアもあります。痛みが続く場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。

実は子どもが苦手…一定数存在する、子どもに適性がない保育士

仕事の忙しさによる余裕のなさからくる子どもぎらい

子どもが苦手と感じる場合は、その理由を考えてみましょう。保育士の仕事には、保育以外のことも数多く含まれます。子どもたちが帰宅した後も行事の準備や会議のほか、日誌をはじめとする必要書類の作成が残っています。

保育時間中は子どもたちから目が離せないため、必然的に事務作業などは残業にまわりがちです。残業が続けば、いくら若い保育士であっても心身に疲労がたまるでしょう。

元々子どもが好きだった方でも、あらゆる仕事に忙殺され、疲労がたまれば心の余裕を失うこともあります。このような状況では、子どもを好きな気持ちや興味、関心が薄れることも考えられます。

普段なら気にならない子どものわがままやいたずら、言うことを聞いてくれないといったことに嫌気が差すこともあるでしょう。心と体に十分な休息を与えることで、子どもを好きな気持ちが戻ってくることもあり得ます。

特定の子どもを嫌いになってしまった

担任をもつことになれば、さまざまな特徴や個性をもった子どもたちと接し、向き合うことになります。中にはトラブルメーカーや集団行動になじまない子なども含まれるはずです。

子どもに対して、言うことを聞いてくれる素直なイメージをもっていた新人の保育士ほど、そのギャップに驚くかもしれません。また、もし特定の保護者との関わりに困難を感じる場合、その子どもに対しても苦手意識を覚えるケースがあります。

ある子どもにだけ苦手意識を感じてしまう自分に罪悪感をもち、悩みを抱える方がいたとすれば、どうか自分を責め過ぎないように心がけてください。その子に対しての理解を深めたり、先輩や同僚の保育士に悩みを打ち明けてサポートを求めたりすることも一案です。

汚さからくる嫌悪感

子どもをお世話するときに汚れはつきものです。保育園では、屋外の砂遊びで泥まみれになる子をはじめ、嘔吐やおもらしが多い子もいます。鼻水やよだれ、汗がつくこともありますよね。

汚いものに嫌悪感が強い方であれば、苦手意識から処理が遅くなることも考えられます。また、汚さに気を取られるあまり、子どもが体調不良やケガで苦しんでいても、そのことに配慮が行き届かないこともあり得ます。

潔癖症の方であれば保育士の業務に困難を感じる局面が多いでしょう。業務の一環であることを自覚し、汚さへの嫌悪感よりも子どもを思う気持ちを強くもてるなら、克服する道が見つけられるかもしれません。

コミュニケーション不足!?人間関係がうまくいかない保育士

保護者への対応

保護者との関係を良好に保つことに困難を覚える保育士もいます。大切なわが子を保育園に預けてくれている保護者の気持ちを理解はしていても、過剰な要求やクレーム、心配をぶつけてくる方への対処に困る場合があるでしょう。

繊細で傷つきやすく、物事を悪い方向に考えがちの方にとっては、心理的な負担になることも考えられます。経験が浅いうちは難しいかもしれませんが、保護者が非難してきたとしても、つられて感情的な返答しては事がこじれる元です。

そのようなときこそ冷静な態度で、保護者の方が何を言おうとしているのかによく耳を傾けることが求められます。不備があった場合には謝罪し、臨機応変に対応策を考える必要もあるでしょう。

新人保育士ならではの悩みって?

新人保育士は、職場内での人間関係に悩みを抱えることが多くあります。

例えば、担任をもっていると、先輩のように自分のクラスをうまくまとめられないことが悩みになりがちです。
子どもたちに言うことを聞いてもらえなければ、向いていないのではと自信を失うこともあるでしょう。

子どもの注意をひきつけるコツや声掛け、集中させる方法は経験から得られる場合が多々あります。悩みをひとりで抱えずに、先輩や園長に相談してアドバイスをしてもらってください。

ほかにも新人保育士が先輩と仲良くなれないことで悩むケースも耳にします。

保育士はチームワークでの業務が多く、複数名で担任を受けもつこともあります。
その場合、自分よりも経験がある先輩に指導を仰ぐ場面もあり、良好な関係を保つことが重要です。子どもを預かる場所である保育園は、厳しい上下関係に無縁な場所のように感じるかもしれません。

しかし職場である以上、基本的な礼儀は求められるものです。先輩が気分を害することもあるため注意が必要です。

新人保育士はトラブルに振り回されることも

子どものケガや事故といったトラブルが発生したときに、報告の仕方がわからないと悩む新人保育士もいます。トラブルが起こった場合には、園内だけではなく保護者への説明を行う必要もあります。

経験が浅ければ、トラブルが起こったこと自体にショックを受けてしまうかもしれません。そのような状況では、納得してもらえるように冷静な説明を行うことも難しく感じられるでしょう。

どれだけ気をつけていたとしても、子どものケガや事故の全てを予測し、防止することは難しいものです。新人保育士のみならず、経験の長い保育士にも起こり得ることだという認識をもち、自分を責め過ぎないようにしてください。

人前にでると緊張してしまう!

1対1での人間関係に問題がない方でも、人からの注目を浴びる状況になると緊張する場合があります。保育士の日常業務には、大勢の子どもたちの前で話すことに加え、朝のお迎えや帰りのお見送りの際に、他の人がいる状況で保護者に報告するといった仕事も含まれます。

行事では、大勢の前で司会をする、ピアノを弾くといった状況もあるでしょう。うまくいかないことが続けば自信をなくして、苦手意識がより強くなるかもしれません。

何事も、失敗を恐れずに経験を積むことが上達への近道と言えます。もしうまくいかないことがあったなら、失敗防止の対策を考えることに頭を切り替えましょう。

楽器の演奏であれば、本番前に人前で演奏する練習を積むといったことも可能です。完璧をめざすと力が入り、かえってうまくいかないこともあります。できること以上にうまくやろうとせず、やるべきことに集中する気持ちで取り組んでみてください。

 

 

保育士に向いていないと考えるけど、本当にそうなの?

さて、ここまで保育士に向いていないと悩む方が考えるさまざまな理由を見てきました。
もし保育士に向いていないという悩みを抱えているならば、仕事で何かしらの壁にぶつかっているのかもしれません。

その場合、自分の良くない面にばかり目を向けている可能性もあります。悩みと向き合うためにも一度、本当に自分は保育士に向いていないのかを考えてみてはいかがでしょうか?

まずは、保育士になった理由を振り返ってみよう

まずは原点に戻って、保育士になった理由を振り返ってみましょう。自分の性格や特徴、長所を検討した上で、保育士を志した方も多いはずです。
子どもや人のお世話が好き、楽器の演奏や体を動かすことが得意などの理由があったのではないでしょうか。

人から勧められたのだとしても、その人から見て向いている要素があったのかもしれません。可能であれば、直接聞いて確かめてみるのもひとつの方法です。

保育士を長く続けていれば、自分の資質に疑問をもち、このまま続けてよいかを悩む時期は多くの方に訪れるものです。悩んだときは、自分の中にある保育士を志したときの気持ちを忘れてしまっている可能性もあります。
初心を思い出すことで、仕事への情熱が戻ってくることもあるでしょう。

今の保育園に合っていないだけかもしれない?

保育士に向いていないと悩む方の中には、実は職場環境が合っていないだけというケースも多々見られます。仕事がうまくいかない理由の全てを自分に資質がないと決めつけるのではなく、力を発揮できる環境について一度、考えてみることをおすすめします。

勤務している保育園の制度や雰囲気はあなたにとって居心地がよいものでしょうか。園の運営方針には心から共感できますか。一緒に働く同僚や先輩、保護者など、周囲を取り巻く人間関係が変われば、あなたの悩みもすんなりと解決するかもしれません。

一度は志した保育士の道なのに、すぐに「向いていない」「辞めたい」と考えずに、自分を活かして働ける保育園を探してみるのも一案です。後悔のない決断ができるよう十分に検討してみてください。

おわりに
せっかく志した保育士の仕事に「向いていないのでは…」と悩むことは誰しもつらいはずです。日々難しい状況に直面する保育士であれば、同じ悩みを抱える方も多いでしょう。
続けていくことを考えるのであれば、向いていないと思う理由にしっかりと向き合い、解決できることとそうではないことを見極めることが必要です。この壁を乗り越えれば、あなたは保育士として成長できるはずです。後悔をしないように、あなたの人生にとってプラスになる選択をしましょう。
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