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孤立しない育児のために…子育てネットワークを作るには?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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孤立しない育児のために…子育てネットワークを作るには?
目次
なぜ?育児に孤独を感じてしまう理由
待ちに待った赤ちゃんとの生活。しあわせいっぱいの日々を送ると思っていたはずなのに、漠然とした孤独感に襲われ、気分が沈んでしまう…と悩むママは多いものです。
核家族が増えた今、多くのママが実家と離れた土地ではじめての子育てに追われています。家庭の事情でまったく知り合いのいない土地で子育てをしている…なんて環境のママもいますから、現代のママはとても孤立しやすいという実情があります。
言葉の通じない赤ちゃんと二人で過ごす日々は、思っている以上に過酷なものです。意思疎通をはかるために泣く赤ちゃんのお世話に追われ、あっという間に終わる一日。そんなとき、仕事から帰ってきたパパとじっくりお話しをする時間があれば少しはいいのですが、パパはパパで仕事に大忙し…なんて状況が続いてしまうと、ママは大人と話すことがないまま一日が終わってしまいます。
産後のママからは「赤ちゃん以外に話す相手がいなくて、言葉がうまく出てこなくなってしまった」という声をよく聞くもの。それだけ、大人の人と話す機会をなくしてしまうのです。
また、妊娠・出産をきっかけに職場を離れたり、休業したり…というママは「社会復帰できるのだろうか」という不安と焦りから、社会からの孤立感を感じてしまうこともあります。
さらに赤ちゃんが生まれると、人間関係にも変化が起こりがち。特に新生児期から乳児期は、赤ちゃんの生活リズムがなかなか整わず、ママの生活も不規則になってしまうもの。これまでとの友人とは生活時間帯が変わってしまい、連絡を取りにくくなったことから、人間関係においても「取り残されてしまった」と感じるママは多いようです。
孤独や不安はストレスとなり、なかには育児にうまく向き合えなくなってしまう人もいます。そんなとき、子育てネットワークをつくっておくと、孤独を感じてしまう気持ちが和らぐかもしれません。
ママ友が欲しい。知り合うきっかけは?
孤独にならない育児をするためには、現役ママやパパ同士の子育てネットワークをつくることが大切です。では、子育てネットワークをつくるには、どのように行動すればいいのでしょうか。
自治体の子育て支援情報をチェックしよう
多くの自治体では、子育て世帯向けにさまざまな交流の場を設けています。たとえば、児童館では、おもちゃで遊ばせたり、絵本を読み聞かせたりすることができる乳幼児向けのスペースを設置しているところが多く、たくさんの親子でにぎわっています。また、子育て支援センターなども同じく、特に未就園児の乳幼児を含む親子が集まりやすい場です。
児童館や子育て支援センターなどの乳幼児スペースに通うメリットは、なんといっても地域のママたちと横のつながりが生まれやすいこと。かかりつけの病院の口コミや、近隣の保育園・幼稚園情報など、地域に住むママたちからだからこそ聞ける話が集まるのは、なによりの魅力といえるかもしれません。空いている時間にふらっと気軽に立ち寄れるので、通わなければいけないというプレッシャーがないのも魅力です。
また児童館や子育て支援センターのなかには、月齢の近い子どものいる親子を集めた、定員制の乳幼児クラスを開講しているところもあります。週に一度など、決まったペースで通うことになるので、より月齢の近い子を持つママと知り合うきっかけになるでしょう。
そのほか、自治体によっては、乳幼児を持つママを対象とした託児付きの教室を開講しているところもあります。こういった催しに参加することは、リフレッシュにもなりますし、同じぐらいの子どもを持つママと知り合うきっかけにもなるものです。育児に孤独を感じている人は、まずお住まいの自治体がどのような子育て支援を行っているか、調べてみるところからスタートしてみるのをおすすめします。
習い事をはじめてみる
それから、子どもと一緒に習い事をスタートしてみるのもおすすめです。0歳児から始められる習い事には、水泳教室やリトミック、英語教室などがありますが、ママも一緒になってスキンシップをはかりながら取り組むものがほとんど。レッスンは集団で行われることが多いため、同じクラスに通う親子同士の距離が縮まりやすいのが特徴です。親子のスキンシップをはかりながら、ママ同士が親しくなれるのは大きな魅力ですね。とはいえ、習い事はそれなりにコストがかかるもの。自宅からの距離や、通学ペース、開講時間などを考慮し、通いきれるかどうかよく検討しましょう。
SNSをつかって子育てネットワークをつくる
最近では、SNSをうまく活用して子育てネットワークをつくっているママも増えてきました。Twitterで同じ月齢の赤ちゃんがいるママをフォローし、赤ちゃんの成長について話したり、情報交換をしたり…と、活用されているようです。夜泣き対応中、スマートフォンの画面の向こうで同じく寝かしつけに奮闘しているママがいる―そう思うと、孤独になりがちな真夜中の育児も、少し寂しさが和らいでいくものかもしれません。
SNSをつかった子育てネットワークをつくるメリットは、なんといっても時間や場所を問わず、人とつながりを持てるところです。赤ちゃんを連れていると、ちょっとしたおでかけも一苦労。おむつに着替え、ミルク…と荷物も多くなるうえ、赤ちゃんの生活リズムによっては「不機嫌でとてもでかけられない」なんてこともあるものです。
そんなとき、SNSを通じた交流であれば、昼夜を問わずに発信することができますし、おでかけの準備に追われることもありません。なかには「赤ちゃんそっちのけでスマートフォンに依存してしまうのでは?」という意見もありますが、気軽にコミュニケーションをはかれるSNSは、孤立しがちな現代のママに欠かせないものとなっているといえるでしょう。
とはいえ、顔が見えない相手との交流には注意も必要です。TwitterなどのSNSは個人同士のやりとりではなく、あくまでオープンなもの。子どもの写真や住まいの位置など、個人を特定できるような情報は、トラブル防止のためにも極力発信しないよう注意したいですね。
育児の孤独はひとりで抱え込まないで
子育て中に感じる孤独は、時に大きなストレスとなり、赤ちゃんと向き合ううえでの弊害になってしまうこともあるものです。児童館や子育て支援センターにおでかけしてもいいですし、SNSを使って他のママと交流してみてもいいでしょう。育児の孤独はなるべくひとりで抱え込まず、自分に合った方法で子育てネットワークをつくり、上手に発散していくことが大切です。