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お菓子をあげていいの?子どもにとって「おやつ」が大切な理由

保育 おやつ
子どもの重要な栄養源であるおやつ。でも、子どもにおやつって体にいいのか迷いますよね。

子どもたちにとって待ち遠しいおやつの時間。ですが保護者の方からは、「おやつをたくさん食べてしまうせいで、夕食をきちんと食べてくれない…」という声もあがりがち。おやつって本当に必要なのでしょうか。おやつの重要性と、望ましいおやつの選び方をレクチャーします。

 おやつは「補食」。食事のひとつ

大人よりもたっぷりと体を動かし、すくすくと日々成長を遂げる子どもたち。子どもたちの成長するスピードは速く、毎日たっぷりと栄養を摂取する必要があります。

体の小さな子どもたちは、一度にたくさんの量を食べるのがなかなか難しいもの。食べムラや好き嫌いもまだまだ多い時期ですから、必要な栄養を三食の食事からきちんと摂るのはなかなか簡単なことではないのです。また、子どもたちの消化・吸収能力は未熟で、大人と同レベルの消化・吸収ができるようになるのは5歳以降といわれています。

おやつには、食事では補いきれない栄養を補うという大切な役割があるのです。おやつは、食を補うと書いて「補食(ほしょく)」とも呼ばれます。あくまで食を「補う」のが目的ですので、肝心の食事の量に影響が出てしまうようではいけません。与えすぎには注意が必要です。

 おやつをあげるのはいつ頃から?

栄養の面でおやつが必要になるのは、離乳がほぼ完了し、歩き始める1歳ごろからが目安です。赤ちゃんが歩き始め、よりいっそう活発に動き始めると、いよいよ体にたくさんのエネルギーが必要になります。ちょうど離乳食が完了しはじめるこの時期、赤ちゃんはすべての栄養を食事から摂るようになりますから、三食の食事だけではエネルギー補給を補いきれなくなるのです。

卵ボーロや赤ちゃんせんべいなど、離乳食期に食べさせるおやつもたくさん市販されていますが、「補食」の観点で見るとさほど重要ではありません。離乳食期は、まずはきちんと三食食べられるようにする習慣づくりが第一ですから、おやつが食事の妨げになってしまうようであれば、与える量や頻度を考え直す必要があります。三食きちんと食べられている子であれば、おたのしみとしておやつを楽しんでもいいかもしれません。ただし、満腹感がわからず食べ過ぎてしまうタイプの子もいますので、くれぐれも量には注意が必要です。

 子どもに与えるおやつの量は?

子どものおやつの量は、二歳までで150キロカロリー程度、3歳以降で200キロカロリー程度が目安です。もちろん、子どもの体格や運動の量などによっても異なります。200キロカロリーというと、小さなアイスクリームが1個分、おせんべいなら3枚程度、ポテトチップスなら半袋程度…といった量です。

また、牛乳やジュースなどの飲み物もカロリーを計算し、おやつの一部として含めます。口当たりがいいお菓子はいくらでも食べてしまいたくなりますが、カロリーが高いもの、脂肪分が高すぎるものが多いので量には特に要注意です。

 おやつの内容を見直そう

保育 お菓子

チョコレートやグミ、ラムネ、ビスケット、ポテトチップス、おせんべい…。子どもに与えるおやつといえば、こういったお菓子を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ですが、おやつの目的はあくまで食を補うこと。必ずしもお菓子である必要はありません。おやつをお菓子からおにぎりや蒸し野菜などに切り替えれば、栄養面もばっちりです。

おすすめのおやつは次のとおりです。

 乳製品

乳製品アレルギーのない子であれば、チーズや牛乳、ヨーグルトといった乳製品をおやつに取り入れるのがおすすめです。子どもたちの成長に欠かせないカルシウムをしっかりと補給することができます。ヨーグルトはきな粉をかけたり、フルーツを添えたりすれば、見た目も華やかなおやつになります。またチーズは腹持ちもよく、キャラクターのチーズも市販されているため、子どもたちからも人気の高いおやつです。

豆類

それから、良質な植物性たんぱく質を摂取できる大豆類もおすすめです。豆乳やきな粉は手づくりおやつにもとり入れやすい食材ですから、ぜひ積極的にとりいれましょう。また最近では、大豆やきな粉を使ったおやつも市販されていますよ。

フルーツ

食後のデザートとしていただくことが多いフルーツですが、おやつとしてとり入れるのがおすすめです。たとえば、小ぶりなりんごなら、まるまる一つたべても100キロカロリー程度。ビタミンも豊富ですし、季節のフルーツをいただくことは食育としてもばっちりです。くだものは、ほかのおやつと組み合わせていただくのにはぴったりです。

ごはん・パン

ミニサイズのおにぎりやサンドイッチも、おやつにおすすめです。とはいえおなかに溜まりやすいので、しっかり食べてしまうと次の食事に影響が出てしまう恐れも。食べ過ぎには注意して、あくまで小さなサイズで用意するのがポイントです。

おやつを与える時間は?

おやつを与えるとき、時間を決めずにだらだら食べになっていませんか?「3時のおやつ」という言葉があるように、おやつは、与える時間も大切。朝食と昼食、昼食と夕食の間におやつの時間がくるように調整します。

たとえば、8時に朝食を食べ、正午に昼食を食べる場合、午前のおやつの時間は10時が目安です。正午に昼食を食べ、18時に夕食を食べる場合は、15時がおやつの時間の目安になります。

間食をしすぎて夕食があまり食べられず、夜遅い時間におなかがすいて、ついつい夜食を食べてしまう。翌日の朝食がうまく食べられず、朝食を抜いてしまったり、朝食の時間をずらしてしまったり…。そんな経験、大人にはよくあるものかもしれません。ですがそうやって食事のリズムが崩れてしまうと、生活のリズムも一緒に崩れてしまいます。おやつは時間を決めて、ほどほどの量を食べるのがルールです。

子どもにとってのおやつの役割は?

子どもにとってのおやつは、大切なリフレッシュのひとときです。おやつの時間を楽しみにしている子はとても多く、待ちに待ったおやつを食べるという行為は、子どもの心を満たし、豊かにしてくれます。

それから、おやつは大切なコミュニケーションの時間でもあります。家族や友達と一緒に、楽しみながらおやつを食べることで、会話をするきっかけになり、社会性が育まれていきます。おやつの時間は、子どもひとりで食べさせるのではなく、パパやママもテーブルについて一緒に楽しむことが大切です。

また、遊んだり駆けたりせわしなく活動している子どもたちにとって、おやつの時間は貴重な休息時間。この休息を挟むことで、体を休め、また元気に遊ぶことができるのです。おやつはきちんと着席させて食べさせることが重要ですから、遊びながら食べさせるのは避けたいですね。

まとめ

子どもたちにとってのおやつは、体に必要なエネルギーを補うだけでなく、体も心もリフレッシュさせてくれる大切な役割を持つもの。できれば栄養があるものを食べさせるのが望ましいのですが、子どもたちが喜ぶものを与えることもリフレッシュになりますから、バランスよく用意してあげたいですね。毎日のおやつが楽しいコミュニケーションの時間になるよう、ぜひこの機会におやつについて一度考えてみてはいかがでしょうか。

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