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やりがいは抜群。オープニングスタッフの求人に応募する前に知っておきたいこと

新設される保育園のオープニングスタッフとして働く際、既設の保育園で働くのとは違った面もたくさん。オープニングスタッフとして働くメリットやデメリット、就職を決める際にチェックしておきたいポイントには、どのようなものがあるのでしょうか。

待機児童問題を解消すべく、続々と新しい保育園がオープンしている昨今。転職活動中の保育士の方は、「新規開園予定!保育士募集」なんて求人を目にする機会も多いのではないでしょうか。「既設の保育園に勤めるのとはまた違ったやりがいを感じられる」と人気の“保育園のオープニングスタッフ”。その魅力ややりがい、悩みなど、オープニングスタッフの求人に応募するまえにおさえておきたいポイントを解説します。

保育園のオープニングスタッフとは?

保育園のオープニングスタッフとは、新しくできる保育園の立ち上げメンバーのこと。保育園は、入園定員に合わせて開園までに保育士をそろえておかなければならないため、開園予定よりも早い段階で保育士募集をはじめ、新入園児を迎える体制を整えます。

働きはじめるタイミングは二通り

オープニングスタッフの募集には、

① 4月1日(新年度)から働く

② オープニングの前の立ち上げ準備から働く

という二通りのパターンがあります。

4月1日から働く場合、園に慣れながら入園式や子どもの保育などの実務をすることになるので、少し大変さを感じることもありますが、他の保育園から転職する場合はキリが良いタイミングであるともいえます。

オープニングの前の立ち上げ準備から働く場合、多くは1月~3月の時期から働くことになります。一緒に働くメンバーとの顔合わせのほか、保育園の理念や方針・言葉使いやマナーなどの研修を受けるのが一般的です。また、入園してくる子どもたちを迎える準備として、おもちゃや備品の確認、壁面制作なども行います。

オープニングスタッフとして働く魅力って?

保育園の運営に開園時から携われるオープニングスタッフには、いったいどのような魅力があるのでしょうか。

真新しい施設・設備のそろう環境で働ける

“新設保育園”というと、やはり新築のキレイな建物というイメージがある方が多いのではないでしょうか。施設や備品・遊具すべてが新しいと、気持ちも明るくなりますよね。明るい気持ちで仕事に向かうことで、人間関係にもプラスの影響が期待できます。

イチから人間関係を築ける

既設の保育園で働く場合、職員同士の人間関係や上下関係ができあがっていてなじみにくい…と感じる方もいます。オープニングスタッフとして働く場合、保育士全員が同じスタートを切ることになります。そのため、既設の保育園と違って、人間関係の上下がない状態から他のスタッフと関わっていくことができるというのは大きな魅力です。

しがらみが少なく自分の意見を提案しやすい

新設園の場合、行事や制作物にかんする前例がないため、慣習的に行事を行っている園と比べて自分のアイデアを提案しやすい環境です。また、全員が横並びのスタートとなるため、頑張りによっては既設園で働くよりも早く責任の大きいポストにつける可能性も期待できます。

オープニングスタッフならではの悩み

イチから人間関係を構築できるなどメリットいっぱいのオープニングスタッフですが、オープニングスタッフならではの悩みもあります。

前例がない…あらゆる行事の準備が大変

新設園の場合、運動会や発表会といった行事の計画から準備まで、すべて“前例に沿って” というわけにいかず、イチから準備する必要があるため、膨大な時間がかかります。系列園のやり方を踏襲するなど方針がはっきりと決まっていればスムーズですが、まったく前例のない園の場合、やりがいを感じる一方で負担を感じることもでてくるようです。

園の方針が定まるまで試行錯誤が続くので、根気よく向き合う体力が必要となります。

ルールやマニュアルがなく、方針がブレがち

それから、新規園は保育園としてのルールやマニュアルがきちんと出来上がっていないため、園長や主任からの指示がコロコロ変わりがちという特徴があります。さらに、保育中のトラブルに対する対処方法や、保護者への対応についてもマニュアルがありません。

“やってみないとわからない”という点が多いのは、新設園ならではのリスクといえそうです。

経験者の負担が大きくなりやすい

新設保育園では、すべての職員が同じスタートラインに並ぶ“同期”ではあるものの、保育士によって経験値に差があるため、経験豊富な保育士は頼られてしまうことが多く、負担が偏ってしまいやすいという難点があります。経験が浅い同期の保育士に仕事を教えながら、通常の業務もたっぷりと抱えてしまう…ということも起こり得るため、保育園運営を牽引していくことを期待されている経験豊富なベテラン保育士の場合は、体力勝負となる可能性を視野にいれておきたいところです。

どこで選ぶ?新規園を見極めるポイント

続々とオープンしている新設保育園。転職先に新設の園を選ぶ場合、どのようなところに注目して選べばいいのでしょうか。

園の雰囲気や保育方針をチェックしよう

園の雰囲気や保育方針が自分に合うかどうかは、今後仕事をしていくうえでとても重要なポイントです。「新規の保育園なのだから、雰囲気はわからないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、保育園の場合、同じ法人が別の保育園を運営しているというケースが多数あります。同じ法人が運営しているからといって、まったく同じ環境で運営されるとは限らないものの、雰囲気を知る参考にはなるはずです。系列園がある場合は、ぜひチェックしておきましょう。

福利厚生や待遇を調べておこう

就職・転職するうえで絶対に考えておきたい「給与」や「休暇」のこと。新しい園をイチから作り上げていくため、仕事がハードになるリスクも高いオープニングスタッフ。だからこそ、モチベーションを維持するためにもしっかり高待遇で迎えてくれる園を選ぶのがおすすめです。

オープニングスタッフ求人の場合、「人員が集まらなくては開園できない」というリスクを抱えているため、既設の保育園よりも給与や手当など待遇面を手厚く設定しているのが一般的です。ただし、過去の実績がないため、賞与支給や産休・育休の取得実績などがわからないというリスクもあります。系列園がある場合は、実績も参考にできるものの、まったく新設の法人の場合「働いてみたら、求人と違った」ということが起こる可能性があるのも、頭の片隅にいれておきたいところです。

オープニングスタッフに向いている人とは?

保育園のオープニングスタッフに向いている人とは、ずばり“体力”と“やる気”のある人。園の立ち上げに携われるというやりがいはあるものの、
また、行事の計画・準備などの時に意見を求められることも多くあるため、自分のやりたいことを伝えることができることも大切となります。

大変さもあるけれど、作り上げていく楽しみも

保育園運営にかかわるすべてをイチから作り上げていくオープニングスタッフ。既設の園と比較すると仕事量も多くなりがちで、ミーティングの機会も多いため「大変」「忙しい」という声が多くあがる一方で、頑張った分だけ評価につながりやすいというやりがいがあります。また、保育園の立ち上げに携わった経験は、ひとつのスキルとして今後の転職活動にも活かしていけるでしょう。

「保育園のオープニングスタッフとして働きたい」という方は、まずは通勤可能エリアに新規開園予定の保育園がないか調べておきましょう。自分で調べるのが難しい場合は、保育士専門の求人サイトに登録し、転職エージェントを通じて紹介を受けるという方法がおすすめです。

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