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夜間預かり保育とは?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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夜間預かり保育とは?
目次
最近需要が特に高まっている深夜保育というものをご存知でしょうか?
近年、女性の社会躍進によって共働き世帯が増えたことにより、幼稚園や保育園の役割はより大きくなりました。
さらに、母子家庭や父子家庭が増えていることも要因のひとつです。
子供を育てていくために、時間を惜しんで必死に働いている家庭はたくさんあります。
様々な理由で、夜も働かなければいけない家庭をサポートするために、深夜保育という制度が始まりました。
夜の子育てを支える深夜保育とは具体的にどういうものか、また保育士の行う仕事内容について紹介していきます。
■深夜保育とは
深夜保育は、夜間保育とも言われています。
18時から22時までの間、保護者が仕事などの事情により子どもの保育を行えない場合、保育所が代わりに子どもを預かり、保育を行うことをいいます。
深夜保育というと、「深夜に子供を預けたりすると成長に影響が出るのでは?」と思われる方も多く見られます。
ですが、1998~1999年に行われた全国夜間保育園連盟と大学による共同調査では、「深夜保育における子供たちの心身に悪影響は見られない」という結果が出ています。
子供たちの健やかな発育は夜間・深夜保育といった保育形態ではなく、家庭における育児環境や育児への自信・サポートの有無が大きく関連していたと報告されているのです。
信頼の置ける預け先があることで、夜遅くに家で子供を残すことなく、安心して働くことが出来る環境を整えられるのが深夜保育の強みです。
■現状(無認可などについて)
1981年から行われている取り組みで、認可の保育園ではまだ深夜保育を取り入れるところは少ないものの、認可外保育園では多く取り入れられるようになってきました。
ですが、深夜・夜間保育サービスを専門に行っている認可された保育所・保育園は、全国でも少ないのが現状です。
保護者の勤務事情の変化や共働き世帯が増えたことで高まる夜間保育のニーズに応えているのは、現時点だとほとんどが認可外保育園となっているのです。
最近では、24時間どの時間でも子供を預かってくれる託児所もあります。
また通常の保育園のなかにも、所定時間よりも長めに子供を預かってくれる保育所もありますが、これは延長保育と言って深夜保育とは区別されています。
■目的
深夜保育の目的は、子供の健全な成長の土台を作ることです。また、「親の負担の軽減」という目的もあります。
深夜保育に子供を預ける親は、通常の時間帯より給与の良い深夜にも働かなければ、生活や子供を育てる資金が間に合わない、という状況の方が大半を占めています。
深夜に子供を一人残して働きに行くのは不安だけど、昼間の仕事だけではどうにもならない。そんな状況に苦しむ親の負担を軽減するためにも、深夜保育は今とても重要視されています。
子供を一人にしないことで事故を防ぎ、急病に気付くことができます。生活リズムを整えることで心身の健やかな成長を支えることも出来ます。
親の負担を軽減するだけでなく、大人のいない家に残される子供が減ることも、深夜保育の利点です。
■具体的な内容(よくある時間割)
深夜保育で行う内容は、園の方針や利用時間などによりますが、一般的な日中の保育とはやや異なります。主に18時以降は1日の疲れを癒す時間となっており、睡眠や休息、排泄などのサポートがメインになります。
また、いくら保育園にいても子供は親がいない寂しさを感じています。
特に眠る時などは泣き出したりする子供も多いので、そんな子供の気持ちにそっと寄り添い温かく接することも大切な仕事の一貫です。
■資格について
深夜保育を扱う保育園で働くには、保育士の資格以外に必要な資格は特にありません。
また、認可外の深夜保育園(託児所)で働く場合には、保育士の資格もいらないこともあります。
認可された深夜保育園は数が少ないため就職は簡単ではありませんが、認可外であれば求人も多く、比較的スムーズに就職することが可能になります。
ただし認可外とはいえ、保育士の資格を持っているほうが就職では非常に有利になります。
就職についてだけでなく、資格を持っていないと仕事内容も保育士の補助的なものとなりますので、より深く保育に携わりたいなら保育士の資格は必要と言えるでしょう。
■資格以外について
資格以外に深夜保育において必要なことは、体力と気力です。
保育士以外の職業でも同じですが、深夜に働く場合は勤務中に寝てしまわないよう、生活リズムを変える体力が必要です。
子供よりも自分が眠くなってしまっては保育どころではありません。
まだ夜泣きをする子供も預けられることがあるので、落ち着いて子供をなだめる冷静さと気力も必要になります。
そして何より必要なことは、子供の寂しさを少しでも軽減させられる優しさです。
小さな子供は親から離れるだけでも不安を抱きます。その上、眠るとき親がそばにいないという寂しさや不安の大きさは計り知れません。
そんな子供たちに、母親のように温かく接してあげられる優しさが必要不可欠となります。