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おもちゃの真の役割を遊びのプロとして伝授する「おもちゃインストラクター」とは?|保育士求人募集なら保育ぷらす
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おもちゃの真の役割を遊びのプロとして伝授する「おもちゃインストラクター」とは?
目次
「おもちゃインストラクター」という資格をご存知ですか?身近な材料を使ったおもちゃの作り方と指導を行い、子どもたちの遊びの世界を広げるサポートをするのが仕事です。教育に関わる先生や保育士、幼稚園の先生をはじめとし、子育て中のママたちや子育てが終わった年配の方々にも人気の資格です。今回は、全国で約2万人近くの人が取得している、おもちゃインストラクターについて紐解いていきます。
■遊ぶ力・つくる力・指導する力を身につける「おもちゃインストラクター」とは?
≪特定非営利活動法人 日本グッド・トイ≫
おもちゃインストラクターは、特定非営利活動法人日本グッド・トイが認定する、履歴書にも書ける民間資格です。日本グッド・トイ委員会では、「おもちゃ」と「遊び」によって、親子などの多世代交流を促す活動を推進しています。遊びのコーディネートや手作りおもちゃの指導、人材育成事業を通じ、日本に良質な遊びを広めることで日本全国のさまざまな地域が豊かになる支援をしています。
≪「おもちゃインストラクター」は子供たちの力を発揮させるサポート役!≫
「自由に遊ぶ力」や「遊びをつくりだす力」など、本来子どもたちが持っているそれらの力を発揮できるようにサポートするのが、おもちゃインストラクターの役割です。
身近な素材で簡単にできるおもちゃを覚えれば、どんなものを使ってでも、おもちゃ作りができるようになり、想像力・発想力が豊かになります。同時に「作りたくてどうしようもない!」というワクワクを覚えさせ、好奇心や積極性も磨くことができます。都会の真ん中で自然が少ない環境や、逆に最先端のおもちゃに触れる機会がない地域など、おもちゃがひとつしかなくても、遊びを広げる力を持っていれば、成長・発達・環境に合わせて遊び方を工夫することができます。
■おもちゃインストラクターの「遊びの実践と心構え5ヶ条」
おもちゃインストラクターは下記の5つの心構えを意識し、行動することが重要です!
1、楽しくなければ遊びではない
2、一を知ったら十に膨らませる
3、遊びの主役は子どもと心得よ
4、体験する過程を大切に
5、創造性やユニークな考え方を尊重する
大人の常識で「もっとこうしたほうがいい」や「上手ね」などと意見を述べるよりも、子供たちの想像力を尊重し、作り出すことの楽しさや作る過程を大切にして声掛けすることを意識しましょう。
■おもちゃインストラクターの仕事内容
おもちゃインストラクターの仕事内容のひとつとして、おもちゃのワークショップを開くこともあります。関東だと東京おもちゃ美術館が有名ですが、各地にあるおもちゃを扱う場所で働きます。ワークショップでは、身近にある物(トイレットペーパー・割り箸・紙等)を使い、工夫しておもちゃを作る方法を子供達に教えます。また、昔の遊び(コマ・羽子板)を知らない子供達へ、当時のおもちゃで遊ばせたりする事もあります。おもちゃの歴史や変化に触れる良い機会にもなりますね。
■おもちゃインストラクターになるための養成講座では何を学ぶの?
おもちゃインストラクターになるには、養成講座を受講する必要があります。養成講座とは2日間、計8時間の講座がワークショップ中心型で行われます。実際に手と身体を動かし、自分自身が遊びの楽しさを実感しながら学んでいきます。真剣に遊ぶことの大切さ、手作りおもちゃのあたたかさとその重要性を学びます。
■おもちゃインストラクターって、どうやってなるの?
おもちゃインストラクターの講座は北海道から沖縄まで全国各地で開講されています。グッド・トイ委員会の正会員か一般か、また開催地によって受講料等が異なります。正会員の年会費は2016年9月現在で5000円です。講座の詳細や各会場の受講料などは、最新情報はホームページを確認しましょう!
≪講座開催スケジュール&開催地一覧≫
http://goodtoy.org/expert/ti_schedule.html
■子供が好きな人はおもちゃインストラクターに向いている!
おもちゃインストラクターは「仕事として食べていく資格」というよりは、幼児教育に関わる現場の教師、保育士、幼稚園の先生や、定年を迎えた高齢者の方などが取得する場合が多い資格です。昔の遊びを教えたりする事が好きな人、子供が好きな人、また子育て中のお母さんを助けてあげたり、子供から元気みなぎるパワーをもらいたい人には向いている職業だといえるでしょう。
■まとめ
今回はおもちゃインストラクターについて紐解いてきましたが、いかがでしたか?おもちゃの遊び方の指導を通じて子供達の成長・発達を促し、学ぶ場所のない時の「遊びの本質」や「おもちゃの本当の役割」を遊びのプロとして子供たちへ伝授するのが、おもちゃインストラクターの仕事です。子供たちと共に「真剣に遊ぶ」ことの大切さ、手作りおもちゃのあたたかさを伝える、伝道師のような仕事は大きなやりがいを感じられるでしょう。