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保育園はどこで選ぶ? どうやって入る? 保育園選びのポイントと優先度の基準|保育士求人募集なら保育ぷらす
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保育園はどこで選ぶ? どうやって入る? 保育園選びのポイントと優先度の基準
目次
共働きの保護者にとって、とても重要な保育園選び。大切なわが子を毎日預かってもらう場所だからこそ、信頼できる園を選びたいものです。
では、保育園を選ぶときは何を基準にどのように選べばいいのでしょうか。保育園の探し方や選び方の例をご紹介します。
1.まずは情報収集から。自治体の窓口へ問い合わせよう
保育園を探すのであれば、まずは、お住まいの地域の子育て支援課(保育課など地域によって名称が異なります)に問い合わせてみましょう。問い合わせる前に、どの地域の保育園に通わせたいのか、通える距離にある園をピックアップしておくとスムーズです。
子育て支援課の窓口では、保育園ごとの新規受け入れ状況などを教えてくれます。とはいえ、待機児童を多く抱えている地域が少なくない今、「入園を希望しているからといって必ず入れるものではない」というのが保育園の実情。候補をあげたところで入れない可能性は大いにあるため、候補は多めにピックアップしておくのが正解です。
2. どれぐらいかかる?
保育園にかかる費用は、認可保育園を選ぶか無認可保育園を選ぶかによって変わってきます。認可保育園の場合、公立や私立を問わず同額で、世帯の前年度の年収によって無料~7万円までのあいだで設定されます。無認可保育施設の場合、設定できる料金に上限がないため、高額になることもあります。
ただし、無認可保育施設の場合、保育料が高額になりがちな分、「保育時間を長めに設け、急な残業なども融通が利きやすい」「保育サービスの充実に力をいれている」などをウリにしているところも多いため、一概に「認可のほうがいい」とはいえません。
また、自治体によっては「無認可に入った場合、認可保育料に入っていた場合との差額の一部を補助」という制度を設けているところもあるため、補助金制度の有無を合わせて確認しておくとベターです。
3. 通いやすい?保育園の立地をチェックしよう
保育園の場合、送迎バス制度などがあることは少なく、原則として保護者自身が送迎をしなければなりません。「駅から反対のところだと通勤に不便」「遠すぎる場合は自転車で送迎するのが難しい」など、実際に園まで行ってみないとわからないこともあるので、通わせやすい立地のところを選ぶためには、まずシミュレートしてみるのが大切。
毎日通う場所ですから、雨天時なども想定して通えるかどうかきちんと試してみるのが理想です。また、自家用車での送迎を想定している場合でも、園の近くに車を止められないなどの問題が発生することもありますから、事前に確認しておきましょう。
4. 申し込みはいつから?(認可保育園)
続いて、気になる保育園の入園申し込み時期について。認可保育園に申し込む場合は、月に一度、入園審査が行われているため、自治体に申し込むことで受け付けが可能です。
ただし、募集があるかどうかはそのときの状況によって変わってきますので、申し込みをしたからといって必ずしも入園できるとは限らないので注意が必要です。
4月入園の場合は、自治体によって異なりますが、だいたい11月から12月をめどに新年度の入園募集がはじまります。申し込み方法なども自治体によって変わってきますが、この時期には役所が大混雑しますので、申し込みは余裕をもって行うようにしたいですね。
申し込み期間を過ぎてしまうと、よほどのことがない限りは受け付けてもらうことはできません。新年度からの入園を希望する場合は、申し込み時期を逃さないよう、かならず自治体の情報をチェックしておくようにしましょう。認可保育園の場合は、公立・私立・民間を問わず、申し込みは同じ窓口で行われます。
5. 申し込みはいつから?(認可外保育施設の場合)
認可外の保育園・保育所の場合は、申し込みの期間が園にゆだねられています。随時入園を受け付けているところがほとんどですが、こちらもすでに定員オーバーになっている場合など、募集されないこともあるので、園に問い合わせて確認しておくようにしましょう。
新年度の募集についても、11月から12月に行われることが多い認可園とは異なり、園によってばらつきがあります。前年の上旬、早いうちから募集がはじまることが多いため、要チェックです。認可外の保育園・保育所の場合は、申し込んだ順に入園が決まるという園も少なくないため、確実に入園したい場合は認可外施設を選ぶのも手です。
6. 申し込みに必要な書類をそろえよう
保育園に入園申し込みをする場合、「保育に欠けている(保育が必要)」という状況を証明する書類が必要です。認可保育園への入園を希望する場合、役所や地域の公共施設などで書類の一式をもらうことができます。認可外の保育園・保育施設の場合は、園に直接書類をもらいにいくのが一般的。園によっては、園見学後そのまま申し込みが可能…というケースもあるため、園見学を申し込む際に、当日申し込むことになった場合の必要書類を確認しておくといいでしょう。
ちなみに、認可保育園の場合、入園申込書のほか、前年度の住民税納税通知書・課税証明書、前年度の源泉徴収票(もしくは確定申告書など)、母子手帳の写しが必要です。それに加え、「保育に欠ける」状況であることを証明するための書類が必要になります。
たとえば、就労中の場合は勤務証明や勤労状況申告書、育児休業中の場合は勤務証明書と育児休業給付支給決定通知書の写し、休職中の場合は求職活動状況申告書や求職活動状況表といった書類が必要です。家庭の状況によって必要な書類が変わってくるため、職場に用意してもらう書類がある場合などは、時間に余裕をもって準備を進めるようにしましょう。
7. 入園申し込み後のフローは?
認可保育園を例としてあげると、次年度入園の申し込みを11月~12月にした場合、結果が出るのはだいたい2月~3月ぐらいと結構な時間を要します。入園が承諾された場合は、各園で面談や健康診断などが行われます。その際に、離乳食の進み具合や、アレルギーの有無、子どもの生活リズムなどの相談を行います。府承諾だった場合は、二次募集を行っている園に応募したり、認可外の保育園・保育施設を探したり、育児休業の延長を検討したり…と、ほかの手段を探すほかありません。
保育園入園のコツはある?
保育園に入園するコツは、なんといっても家庭環境や就労状況について明確に記入し「なぜ保育が必要なのか」をきちんと伝えることです。特に認可保育園の場合、家庭の状況によって指数換算されるため、書類上で不明確になりがちな自営業や自由業、在宅勤務などの場合は、自宅で保育ができるのではないかと判断されてしまうことが、残念ながら少なくありません。
実は、筆者も幼児を抱えながら、フリーランスのライターとして執筆活動をしていましたが、保育園激戦区だったこともあり、保育園の入園承諾を得ることができなかったという経緯があります。近くに頼れる人がいないこと、保育をしながら勤めるのが難しいことを書類で伝えることが大切です。
それから、希望園は優先順位をつけながら、通える範囲の園をできるだけ多く記入しましょう。第一候補の園にこだわりすぎず、視野を広く持つのもポイントです。ちなみに役所で相談をすると、保育園ごとの募集傾向や必要な指数を教えてくれることがありますので、チャレンジしてみるのもおすすめですよ。