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子どもをバイリンガルに育てるには?
グローバル化が進む昨今、「わが子をバイリンガルに育てたい!」という親御さんは多いもの。とはいえ、日本で普通に生活をしているだけでは、なかなか外国語の能力は育ってくれないものです。子どもに第二言語を習得させたいと思ったら、どんなことからはじめればいいのでしょうか。
バイリンガルに育てるために。できることからはじめよう!
わが子をバイリンガルに育てたいと思ったときに、まずどんなことをすればいいのか、考えてみたことがありますか。インターナショナルスクールに通わせる、外国語を使う幼児教室に通わせる、海外旅行に連れていく…など、「外国語に触れる機会を作ってあげよう!」と考える親御さんが多いのではないでしょうか。もちろん、これらはすべて間違いではないのですが、それだけではなかなか外国語力は身に付きません。大切なのは、日常的に英語などの外国語を使うこと。では、いったいどんなことをすればいいのでしょうか。
英語の本を読み聞かせよう
赤ちゃんが、パパやママの声を聞いて言葉を覚えていくように、言語の習得はまず耳で覚えることからはじまります。まだ言葉を話すことができないうちからでも、外国語教育はスタートできるのです。たとえば、絵本の読み聞かせ。覚えさせたい言語が英語なら英語の絵本を、中国語なら中国語の絵本を買ってきて読み聞かせる習慣をつくりましょう。もちろん、読み聞かせをする人がすらすらと読めなくてはなんの意味もありませんから、「子どもには覚えてほしいけれど、わたしは英語を話すのが苦手」なんてパパ・ママは、これを機に発音のトレーニングをしてみるのもいいですね。絵本を読むことは親子の大切なコミュニケーションタイムにもなりますから、最低でも一日15分程度は読み聞かせの時間を設け、外国語に触れる習慣をつくりましょう。
読み聞かせの基本は反復
言語トレーニングの基本は反復して聞くことですから、はじめのうちはたくさんの絵本を用意できなくてもかまいません。それに赤ちゃんは、同じ絵本を繰り返し読んでもらうのが大好きです。とはいえ、月齢があがっていくにつれて、興味の対象はどんどん変わっていくもの。興味を持ちそうな絵本がお気に入りの一冊になってくれれば、反復してばかりの読み聞かせも、より楽しい時間になります。
積極的に図書館に行こう
絵本は買ってあげてもいいのですが、絵本も頻繁に買えばなかなかにコストがかかりますし、収納場所にも悩んでしまいますね。そんなときにおすすめなのが「図書館」です。図書館には、日本語の絵本だけでなく、世界の絵本の蔵書がありますから、積極的に足を運びたいですね。元気な小学生が学校へ行っている平日の早い時間帯がおすすめです。
また、図書館によっては赤ちゃんへ読み聞かせができるスペースを設けているところもありますから、その場で読み聞かせをして、気に入った絵本を借りて帰る…なんてこともできますよ。
毎日のBGMを外国語の曲に
家族の会話は日本語で…という家庭であっても、普段から「自然と外国語が耳に入ってくる環境」は作ることができます。それは、音楽を使うこと。テレビを消して、外国語のボーカルが入っている曲を流すようにしましょう。パパやママが歌ってくれる歌やテレビから流れてくる歌をいつのまにか覚えてしまうように、赤ちゃんは耳に入ってくる曲をどんどん吸収していきます。それがたとえ、外国語の曲であっても同じです。歌詞の意味は分からなくても、なんとなく発音に耳が慣れ、身につくきっかけになります。どんな曲を流しても構わないのですが、ぜひ赤ちゃんが好みそうな音楽を。小さい子向けの童謡などを英語にしたものも人気があります。
外国語が「目につく」環境を
ひらがなが読めるようになりはじめる三歳ぐらいの幼児が、文章中のひらがなだけ選んで読んでいる…なんて光景を目にしたことはありませんか。このように、文字を目で見て覚えるのも言葉の覚え方のひとつです。三歳を過ぎ、文字を読めるようになりはじめたら、おうちのなかに、英語の書かれたものを飾る習慣をつくりましょう。たとえば、ポスター。子どもたちの好きな日本のキャラクターのポスターではなく、英語のポスターを貼るようにします。お風呂にアルファベットのポスターを貼るのもいいですね。まだ英語が読めなくても構いません。日常的に「目につく」ようにすることが大切です。
このように、家庭で取り組めるバイリンガル教育は「外国語を聞かせる」「外国語を見せる」の二種類です。地道な取り組みではありますが、続けることが大切。それからもちろん、外国語だけではなく母国語の日本語もおろそかにしてはいけません。母国語の言語能力が高い子どもほど、第二言語の習得が早いという説もありますから、母国語・第二言語を合わせて、たっぷりコミュニケーションの時間をつくっていきましょう。親子の絆も深まりますね。
子どもが通える外国語スクールは?
両親ともに母国語が日本語の場合、「わが子をバイリンガルに」と思ってはいても、家庭だけで外国語を習得させることはなかなか困難なものです。そこで検討したいのがスクール。いったいどんな選択肢があるのでしょうか。
プリスクール
プリスクールとは、英語を使った保育施設のこと。受け入れ可能年齢はスクールによって異なりますが、二歳から入園できるのが一般的。通常の保育とともに、英語の劇や音楽、朗読、読み聞かせなどのカリキュラムが盛り込まれます。
プリスクールには、大きくわけて二通りの通い方があります。ひとつは、保育園などの保育施設のように、幼稚園入園前まで通うパターンです。保育園のように…といっても、保育園のように長時間保育を実施しているプリスクールは少ないので、実際には幼稚園入園前に通うプレ幼稚園といった感覚に近いのかもしれません。もうひとつは、小学校入学前まで幼稚園の代わりとして通うというものです。工作や音楽の時間があり、英語以外にも学ぶことができます。
英会話スクール
英会話スクールとひとくちにいっても、大手英会話スクールのキッズ・ジュニアクラスから、キッズ専門の英会話スクールまでいろいろな選択肢があります。レッスンも、親子で参加するクラスや、先生とマンツーマンでレッスンを受けるクラス、グループレッスンのクラス…とさまざま。レッスン回数やレッスン料金もスクールによって異なるので、入学を検討するなら、いくつかのスクールのパンフレットを取り寄せて、比較してみることをおすすめします。
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールは、日本在住の外国籍児童のための学校のこと。幼稚園や小学校・中学校・高等学校の役割を果たす施設です。現在では、外国籍の子どもだけではなく日本国籍の子どもを受け入れているスクールも増えています。
とはいえ、インターナショナルスクールの入学要件は厳しく、親子ともにネイティブレベルの英語力が求められます。スクールからの連絡も英語で行われるので、親が理解できないのでは困ってしまうのです。スクールによっては、そもそも日本国籍者の受け入れを行っていなかったり、帰国子女のみと限定していたり…と厳しい条件が設けられているため、インターナショナルスクールへの入学を目指すなら事前にかならず調査しておきましょう。
両親ともに日本人であっても、子どもにバイリンガル教育を行うことはできます。スクールに通うのは近道ではありますが、やはりそれなりに費用がかかりますので、まずは絵本を読み聞かせたり、音楽を聞かせたり…と、家庭でできるバイリンガル教育からスタートしてみることをおすすめします。