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世界大会も開催!国境を越えて子ども達のために協力する国際組織「OMEP」|保育士求人募集なら保育ぷらす
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世界大会も開催!国境を越えて子ども達のために協力する国際組織「OMEP」
OMEPとは
OMEPとは、フランス語の「Organisation Mondiale Pour l’Éducation Préscolaire」の略称で、「世界幼児教育・保育機構」と訳されます。
第2次世界大戦直後、未だ戦火の消えないヨーロッパで、幼児教育にたずさわっている人々が、国境を越えて子ども達のために協力するという目的のため、国際機関としてOMEPは創設されました。
世界幼児教育・保育機構(OMEP)の特徴
OMEPの規約には設立当初より次のことがOMEPの特徴として記されています。
OMEPは、幼児教育・保育のすべての面に貢献する国際的な非政府(NGO)非営利(NPO)組織である。
OMEPは、国籍、人種、宗教、政治的信条を越えて協力する。
OMEPは、一国に一つだけの機関である。
OMEPは、幼児の保育・教育に関するユネスコの協力機関(NGO)である。
結成当初は加盟国がたった11か国でしたが、現在では、世界56か国に増えています。
日本は1962年に世界大会に初参加し、その6年後の1968年にはOMEPに加盟しています。
OMEPの目的
OMEPは国際組織としての目的を次のように掲げています。
OMEPは、すべての子どもが、家庭や保育・教育機関、そして社会の中で、より良く発達し幸せになるように、最適条件を用意する。
この目的のために、OMEPは、幼児教育・保育を改善するためのあらゆる努力を支援する。
OMEPは、幼児教育・保育の向上に影響を与える研究を援助する。これによって、OMEPは人類の相互理解に貢献し、ひいては世界の平和に寄与する。
幼児教育・保育を振興させる。
毎回その時代に合ったテーマで開催する世界大会
1948年、OMEPがプラハ市で結成されて以来、世界各国の主要都市で世界大会が開催されてきました。1995年の第21回世界大会は日本(東京/横浜)で開催されました。これは、アジアで最初の世界大会となりました。
以下は近年の開催都市とテーマです。
2013年 中国(上海)
Enhancing the Development of Early Childhood Education: Opportunities and Quality
「幼児教育の発展を促進する:機会と質」
2014 年 アイルランド(コークシティ)
Children’s Cultural Worlds
「子供の文化の世界」
2015年 アメリカ(ワシントンDC)
Early Childhood Pathways to Sustainability
「幼児期における持続可能性への道」
2016年 韓国(ソウル)
Transforming Early Childhood Systems for Future Generations
「次世代のための幼児のシステムの変革」
入会の手続き
OMEP日本委員会への入会を希望する方は、HPから手続きが可能です。
「入会お申し込みフォーム」に必要項目を記入して送信します。
委員会内の審査があり、審査の後、入会申込書と会費納入を確認の上、理事会に報告され正式会員として登録されます。
入会費(初年度会費)
入会費:¥8,000(個人会員)/¥3,000(学生会員)
郵便振替:00130-4-88796 OMEP日本委員会
団体会員
OMEPには多くの保育に関連する団体が会員登録しています。
保育の世界で深い人脈を作られたい方には会員登録がおすすめです。
一般社団法人 日本保育学会
全日本私立幼稚園連合会
全国私立保育園連盟
全国社会福祉協議会・全国保育協議会
社団法人 全国保育士養成協議会
社団法人 キリスト教保育連盟
社団法人 日本仏教保育協会
全国国立大学附属学校連盟幼稚園部会
東京都私立幼稚園連合会
公益財団法人 幼少年教育研究所
保育研究所
まとめ
今回はOMEPについてご紹介しましたがいかがでしたか?
子供は未来を担う大切な存在であること、幼児教育や保育はその子の人生に大きな影響を及ぼすことを深く理解し、教育を投資と考え注力する国際組織の存在は心強いものですよね。
機会があれば、OMEPのHPを覗くだけでも、保育士やママにとって新しい教育や保育のヒントが得られるかもしれません。
OMEP日本委員会HP