香月りさ
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夏の終わりごろから秋にかけて旬をむかえるさつまいも。冷たい北風が吹く凍える季節になると、焼きいものほっこりした温かさと、口の中に広がるねっとりとした甘みが恋しくなりますね。
おなじみの「紅あずま」は主に関東地方で作られ、黄色い果肉で甘みが強いのが特徴のさつまいも。繊維質が少ない粉質で火の通りも早くペースト状にしやすいので、離乳初期にむく品種です。
西日本を中心に作られる代表品種の「金時芋」は、上品な甘さとホクホクした食感が特徴。徳島県の特産の「鳴門金時」は海のミネラルを含んだ砂地で栽培されるので、皮の表面や見た目がとても美しいさつまいも。皮の紅色をいかし、大学芋や煮物にするのにおすすめの品種。
そしてねっとりした甘みの「安納芋」は種子島特産。オレンジ色の果肉にはカロテンが含まれます。濃厚な甘さをいかし、芋ようかんやスイートポテトなどでもよく使われます。
甘さが特徴なので、料理ばかりではなくデザートやスイーツにも多く使われるさつまいもは野菜の仲間ですが、主な成分はでんぷん質が多い炭水化物。エネルギー源になる主食に分類されます。加熱加熱すると、その一部はショ糖に変化するので甘みが増します。
甘いと少しカロリーが高そうな気がしますが、米や小麦の1/3程度と低く、ビタミンCはでんぷんに守られるので加熱しても減らず、腸の活動を促進する不溶性食物繊維がたっぷり含まれているので、便秘予防にも期待できます。
皮の紫色が鮮やかで、傷や黒ずみがないもの。ハリがあり中央がふっくらとしてずしりと重いものを選びましょう。
甘みが増したさつまいもは、先端の軸から黒くベタッとした蜜があふれ出します。この蜜が出るのは完熟した証拠です。アクを抜きやわからくなるまで煮ればとろっとした食感になるので、離乳食ではとても扱いやすい食材です。
両先端の細くなっている部分は繊維が多く筋っぽいので、離乳食作りにはずんぐりした中央の部位がおすすめです。皮つきのまま加熱してから皮をむくと楽ですが、皮にアクがあるので色が悪くなることがあります。アクが強く空気にふれるとすぐにアクが出て黒ずむので、切ったそばからすぐに水にさらしましょう。水が白く濁ってきたら水からあげて調理します。
◆材料
提供:母子栄養協会
※大人用には、フランスパンにマッシュしたさつまいも、ベーコンにきのこ、ミニトマト、チーズなどをのせて、タルティーヌにしても美味です。
母子栄養協会では、離乳食・幼児食など様々な料理に関わるアドバイザーを要請しています。上記のようなレシピなどを自身で作成してみたい、料理の見地をさらに深めたい方は下記のURLから母子栄養協会の養成講座を確認してみましょう。
香月りさ